Release Notes
2025 シーズン 3 ビルドのリリースノートを和訳して紹介します。
記事に誤字・間違いなど見つけたら教えてくださいね。
長くなるので 4本の記事に分けます。ひとまずハイライトのみ記載して、後日、リリースノート本文の和訳を追記・公開予定。
2025s3 リリースノート:
- 2025s3 リリースノート – ハイライト, iRacing (UI)
- 2025s3 リリースノート – Simulation<<<イマココ
- 2025s3 リリースノート – Cars
- 2025s3 リリースノート – Tracks
SIMULATION:
Licenses & Official Racing
- シーズン終了と新シーズン用 Division 作成する処理を改善し、大幅に高速化され、信頼性も向上しました。オフィシャルセッションをスケジュールできないシーズン切り替え期間にこれまでよりも短時間で完了することを期待いただけます!
- また、Division を定義する iRating と ttRating の値は、前シーズンのユーザ参加状況に基づいて各レースカテゴリごとに個別計算されるようになりました。これにより各 Division への参加者配分がより均等になります。
Connectivity
- レイテンシ警告のアイコンとタイミングが更新されました。
- 一部の車両位置外挿処理を改善し、ドライバー間のコリジョン検出精度を改善しました。
- 接続性ブラックフラッグシステムに様々な改善が加えられました:
- チームが接続性ブラックフラッグを受けたとき、ラジオメッセージがチーム全員に表示されるようになりました。
- 接続性ブラックフラッグは別のフラッグと組み合わせて表示できるようになりました。
- 接続性ブラックフラッグを受けた車両のピット作業や車両修理が許可されるようになりました。
- 接続性ブラックフラッグを受けたレーサーにはコーションフラッグが表示されなくなりました。ゴーストはコーションを無視できます。
- 運転できるチームメイトは、接続性ブラックフラッグを受けてゴーストドライブ中のドライバーを車両から降ろすことができるようになりました。そのドライバーの接続安定性が回復すればチームはレースに復帰できる可能性があるので注意してください!
Physics
- 自車が他車と接触したときの衝撃力の外挿と適用を改善しました。
Race Control
- 特に車両が高速で近づくことが予想される場合、トラックデブリ情報のイエローフラッグがより早く振られるようになりました。
- リードラップ車両に対してピットがオープンされないことがあるレースコントロールの問題を修正しました。これは EchoPark Speedway (Atlanta) で最も多く発生していました。
- シングルファイルリスタートが有効な状態でコーションが連続すると、コーション最終ラップでグリーンホワイトチェッカーがトリガーされるとレースコントロールがダブルファイルリスタートにセットしない問題を修正しました。
AI Racing
- AI ドライバーが以下の車両のトレーニングを終えました:
- Audi R18
- Ferrari 296 Challenge
- Porsche 919
- Silver Crown
- AI ドライバーが以下のレイアウトのトレーニングを終えました:
- Shell V-Power Motorsport Park at The Bend – ALL SEVEN CONFIGS
- Daytona International Speedway – Moto – 2008
- Daytona International Speedway – Short – 2008
- Iowa Speedway – Oval
- Richmond Raceway
- 以下の AI 車両で、タイヤ温度モデリングがプレイヤーと同等の精度へと向上するアップデートが適用されました。これにより極めて低温時の AI ドライバーの精度とパフォーマンスが向上します。:
- Dallara IR18
- NASCAR Cup Series Gen 7 Class Cars
- Skip Barber Formula 2000
- Super Formula SF23 Class Cars
- アダプティブ AI 学習モジュールがアップグレードされて機能強化を行いました:
- AI ドライバーによるスキル分析間隔と処理を改善しました。
- 各難易度設定のバランス強度を改善しました。
- アダプティブ AI のスキルレーティングはイベント進行に連れてセッション間で引き継がれるようになりました。
- 許容される最低難易度の幅がわずかに広がりました。
- セッションがリセットされると AI ドライバーの難易度レーティングもリセットされます。
- アダプティブ AI ドライバーがレースペースのアドバンテージを得るためにゼロ除算という思い切った動きを試したことでシミュレータのクラッシュが引き起こされていた問題を修正しました。
- AI ドライバーは今シーズン自身のアダプティブ AI プログラミングを磨くことに時間を費やしたので従来の学習に割く能力が残っていませんでしたが、いくつかの教育セミナーに参加することができました::
- リアコントロール: スタート時のグリップをマスターしよう
- レインレース – 6章: ウェット路面のグリップを最大化しよう
- レインレース – 7章: グリップロールなしのウェットレース
- AI と P2P – 投資と戦略管理
- ランダムに生成される AI ロースターについて、ペイントスキーマやナンバー形式、スポンサーなどが改善されました!
- AI ドライバーが以下の車両で追加トレーニングを行いました:
- FIA F4
- GT3 Class Cars
- Lotus 79
- NASCAR Truck Series Class Trucks
- AI ドライバーが以下のレイアウトでウェットレースを含むレーシングスキルを向上させました。:
- Brands Hatch Circuit – Indy
- Charlotte Motor Speedway – Legends RC Long
- Charlotte Motor Speedway – Legends RC Medium
- Charlotte Motor Speedway – Legends RC Short
- Charlotte Motor Speedway – Roval Long
- Daytona International Speedway – Road Course – 2008
- Pocono Raceway
- Talladega Superspeedway
Dirt Oval Racing
- ブラックボックスから、使用できないタイヤと燃料のピットサービスチェックボックスを削除しました。ダートオーバルレース車両ではレース中のピットサービスが利用できないことを明確にしました。
Graphics
- VR デバイスの Quad View Fixed Foveated Rendering のサポートが有効化されました!
- Fixed Foveated Rendering (Quad View) は nVidia RTX 2000以上の GPU と OpenVR ヘッドセットで対応しています。高解像度 VR ディスプレイにおいて SPS より高速となる可能性があります。両目を低解像度でレンダリングしたあとで中央に高解像度のインセットをレンダリングします。これによってステレオ画像の端の解像度は低く、視線の先となる中央部分の解像度は高くなります。現在は OpenXR でのみ動作します。
- このオプションを有効にするには、シミュレータを再起動する必要があります。OpenXR モードで起動して、Graphics Options で VR モードのドロップダウンリストから Foveated を選択してシミュレータを終了すると、次回 OpenXR で起動したときから有効になります。
- Documents\iRacing\rendererDX11OpenXR.ini ファイルに、主に 2つの設定が追加されました。このファイルはシミュレータの終了時に上書きされるので、シミュレータを起動していないときに編集します。[openXR]セクションの FoveatedOuterPctRes では低解像度のエッジをレンダリングする解像度を指定します。設定値 35% は幅・高さの 35% を意味し、目のレンダリングで通常使用されるピクセルのおよそ 12% をレンダリングします。もう一つの設定は FoveatedInsetWidthPct で、視線の先で高解像度レンダリングするサイズを、こちらも幅・高さのパーセントで指定します(注: 視線のトラッキングはまだ有効でないので Fixed = “固定” Foveated です)。設定値 40% は視野の大部分をカバーしますが、目全体のピクセルの 16% しかレンダリングされません。これらの設定を組み合わせると、背景 12% + インセット 16% = 28% がレンダリングされるので、SPS と比べると 1/3 にもなります。これにより GPU フィルレート使用率とフレームレイテンシが削減されます。SPS やトリプルと同様に nVidia MVP を使用して 4ビューすべてを同時レンダリングしているため、Foveated は CPU 使用率にはほとんど影響せず、drawPrim コールが CPU ボトルネックを増加することはありません。
- CPU 使用率が高いことを示す新しい警告表示が追加されました。CPU使用率が高くなるとリアルタイム処理が追いつけなくなり、マルチプレイのネットワーク問題を引き起こします。
- この新しい警告はネットワークワーニングボックスに表示され、CPU アイコンとCPU使用率が色付のテキストが表示されます。
- キューブマップ処理で照明と影の生成が改善しました。
- テクスチャのエンコーディングをアップデートして品質がわずかに向上しました。多くのテクスチャで明るさの微調整が認識しやすいかもしれません。
- 濡れた路面のレンダリングを向上させました。濡れ具合がどの程度であっても正しく濡れて表示されるようになりましたが、特に低い値でのグラデーションが改善しています。乾いていくラインやゆっくりと濡れていく路面の描画がより正確になります。これにより、水分量の少ないシーンで路面の粗さがおかしく見えたり、スペキュラマップで二重に反射して明るすぎる表示となる問題が修正されます。
- 水位が低い場合に見える濡れ具合が抑えられてドライラインを見やすくなりました。
- 雨粒シェーダーを調整しました。
- 乾いて明るいダンプ路面をより正確に表現できるよう、車両から発せられる水しぶきを調整しました。水しぶきも方向や日照による色合いが改善しました。
- 水たまりや濡れた路面乾いた路面、水しぶきなど、ウェットコースのビジュアルエフェクトが大幅にアップデートされました。
- ウェットコースのビジュアルを向上して SSR とキューブマップのバージョンを同等に近づけました。
- ダートコース路面の継ぎ目を埋めるために一部シェーダーを調整しました。
- ダートコースの黒いスリック部分の反射と光沢を抑えました。
- 霞を通した太陽光の減衰が少し緩和されました。
- 古い樹木モデルのスペキュラーマップがアップデートされました。
- Dale & Steve の隠しオブジェクトが新しいシェーダーでアップデートされて見栄えがよくなりました! 見つけることができるかな?
- 一部の面に雲が影を落とさない問題を修正しました。
- 一部の芝が金属調に見える問題を修正しました。
- 一部コースの昼夜の移行時に、トラックラインなど一部のテクスチャがわずかにずれる問題を修正しました。
- シェーダークオリティ設定が Low のときの様々な問題を修正しました。
- 濃い霧の表示が暗すぎる問題を修正しました。
- リプレイの早送り中にウィンドウをドラッグするとクラッシュする問題を修正しました。
Audio
- オーディオデバイスのデフォルト選択に関わる問題を修正しました。
Weather
- 5車種が Rain-Ready となりました!
- Dallara IR18
- Lotus 79
- Skip Barber Formula 2000
- Super Formula SF23 – Honda
- Super Formula SF23 – Toyota
- イベントの複数セッション間で異なる時間帯を指定した Static Weather 設定で、太陽が時間に従わずセッション中に同じ位置に留まり続ける問題を修正しました。
- allow fog チェックをオフすると、霞/霧の予報は出なくなりました。
Controls
- Asetek API がアップデートされ、360Hz FFB サポートが追加されました。
- app.ini [Force Feedback] loadAsetekAPI=0 で無効化できます。
- VRS API がアップデートされ、360Hz FFB サポートが追加されました。
- app.ini [Force Feedback] loadVRSAPI=0 で無効化できます。
- Fanatec API がアップデートされ、Fanatec の FullForce hapitic エフェクトのサポートが追加されました。
- FullForce はステアリングホイールでの LFE 実装の一部で、Logitech の TrueForceと似ています。これによりエンジン振動などの触覚的な振動をステアリングホイールに送ります。これは通常、 DirectInput Force Feedback API では送信できないほど高い周波数です。これらのエフェクトは app.ini の [TrueForce] セクションでチューニングすることもできます。app.ini [Force Feedback] loadFanatecAPI=0 で Fanatec API を無効化することもできます。
- Moza API がアップデートされ、Moza LFE Wheel haptic エフェクトと 360Hz モードのサポートが追加されました。
- Wheel LFE を使用するとエンジン振動などの触覚的な振動をステアリングホイールに送ります。これは通常、 DirectInput Force Feedback API では送信できないほど高い周波数です。これらのエフェクトは app.ini の [TrueForce] セクションでチューニングすることもできます。app.ini [Force Feedback] loadMozaAPI=0 で Moza API を無効化することもできます。
AutoFuel
- ドライバー以外のチームメイトが Auto Fuel ブラックボックスを編集できない問題を修正しました。
- 燃料量の計算で 31 周を超えると 31 周に切り捨てられてしまう問題を修正しました。
User Interface
- クラブの表示がフラッグに代わりました!
- アカウントに関連するフラッグを自分で選択することができるようになりました。選択したフラッグが様々な場所でドライバー名と共に表示されます。シミュレータ内では、エントリー列に表示されます。
- クラブはシミュレータシステム、レースサーバ、テレメトリデータから取り除かれました。
- ガレージ画面でのセッティング変更の適用ロジックと車検処理を改善しました。
- Apply ボタンを押すと状態に応じて Wait / Passed / Apply に切り替わるようになりました。
- Done ボタンは車検処理待ち・車検処理中には無効化されます。
- 車検処理中はすべてのガレージ調整項目が無効化されます。
- すべてのガレージ調整は 5秒後に行われる車検処理のキューに送られます。他の調整項目を触るとタイマーはリセットされ、車検処理によって中断されることなく複数項目を素早く連続して調整することができるようになります。
Telemetry
- タイヤコンパウンド情報がセッション文字列に追加されました。
- これを使用してタイヤインデックス(PitSvTireCompound または PlayerTireCompound)からタイヤタイプ(Hard, Soft, Qualifying, Wet, All-Purpose, 等)に変換できます。
- DriverInfo:DriverTires[]:TireIndex および TireCompoundType を参照してください。
- WeekendInfo:TrackLength: の解像度が 10m から 10cm に拡大しました。
2025s3 リリースノート: