Release Notes
2026 シーズン 1 ビルドのリリースノートを和訳して紹介します。初期リリース版から正式版[2025.12.08.03]で内容を更新しました。
記事に誤字・間違いなど見つけたら教えてくださいね。
長くなるので 4本の記事に分けます。
2026s1 リリースノート:
- 2026s1 リリースノート – ハイライト, iRacing (UI)
- 2026s1 リリースノート – Simulation<<<イマココ
- 2026s1 リリースノート – Cars
- 2026s1 リリースノート – Tracks
iRacing Simulator
Licenses
- MPR の記述が誤っていたのを修正しました。
- Sporting Code – 競技規則ではクラス勝者の 50% 以上周回した場合にのみカウントされるとなっていますがこの規定が適用されていませんでした。この変更はさかのぼっては適用されず、2025 シーズン 4 以前の既存データに変更はありません。MPR における周回数規定は 2025 シーズン 4 第13週から適用開始となります。
Netcode
- 車両と標高差を扱うネットコードがアップデートされ、仮想世界内の垂直位置が改善されました。
特にレイテンシの高いドライバーには他の車両が浮いて走っているように見えたり地表から潜っているように見えたりする問題が解消されます。 - 他車の回転方向のリファレンスや予測計算をアップデートしました。ドライバーが向いている方向や、回転速度、ステアリング入力、車両に作用している力によって、他車がより正確な方向を向くようになりました。
Race Control
- ダートロードイベントにおいて、予選でジョーカーを通ると適切に失格となるようになりました。
- ジョーカーを通る前のラップは有効で、ドライバーはレースなどそれ以降のセッションには引き続き参加できます。
- コースカット検出アルゴリズムを強化して、コースカットしていないのに黒旗を掲示してしまう可能性を削減しました。
Dynamic Track Model
- コースの初期化処理で、コース使用率に基づいて埃がより正確に分散するよう調整されました。
- オーバルリフレッシュの一部として、タイヤスライドに関するパラメータを調整しました。コースがラバーインする際、タイヤから剥がれるラバーの割合が路面から剥がれる割合よりも大きくなり、ラバーインしたコースではタイヤが摩耗して、グルーブに留まる長期的なアドバンテージを削減します。
- AI 車両のタイヤと路面の摩耗の配分を調整しました。これにより特に路面のラバーレベルが中程度のとき、摩耗とラバーインが大きくなります。
- 水たまりの初期値が深くて、車両と路面の作用で水たまりが大きくなってしまう問題を修正しました。
Physics
- 車両から外れたパーツの減衰率を改善し、外れたパーツのジッターや不自然なジャンプをなくします。
AI Racing
- AI ドライバーは以下の新車でレースできるようトレーニングされてます:
- Porsche 911 Cup (992.2)
- AI ドライバーは以下の新コースでレースできるようトレーニングされてます:
- Adelaide Street Circuit
- Miami International Autodrome (全 5 レイアウト)
- Rockingham Speedway – (Oval)
- AI ドライバーが思考を拡げて、周囲の車両と自車の位置関係やレースのペース配分に対してより自主的に判断できるようになりました。AI ドライバーは理想的なペースラインに焦点をあわせながらもユニークなパスを辿るようになりました。
- 夏が終わり、秋には素晴らしい才能を持つ AI のスクールが本格的に再開しました。AI コース教材は以下のとおり:
- [ガレージコース Level IV] ハイブリッド車両システム
- How & When: レーシングライン復帰の 1001 シナリオ
- オーバルカンフー – 古代よりの秘密 – ハイラインでなく自身の中心を探せ
- シュリマーの処方箋 – 高ストレス下での反応時間とメンタルトレーニング (別名: STRMKRTHSS)
- In & Out: コーナーでのスロットルマネジメント
- (オリエンテーリング 213) パイオニアスピリット 自分の道を見つける
- 故障? クラッシュアセスメントハンドブック – レッカー編
- AI ドライバーは以下の車両でレーシングスキルを向上しました:
- GT3 クラス
- LMP1 クラス
- Dallara IR18
- Ligier JS P320
- Mercedes-AMG W12 E Performance
- Mercedes-AMG W13 E Performance
- Toyota GR86
- AI ドライバーは以下のコースでレーシングスキルを向上しました:
- Daytona International Speedway – Moto, NASCAR Road, Road Course
- Iowa Speedway – Oval
- Nashville Superspeedway
- New Hampshire Motor Speedway – Oval
- Phoenix Raceway – Oval, Oval w/open dogleg
- Pocono Raceway – Oval
- Rockingham Speedway – Oval – 2012
- The Milwaukee Mile
- いくつかの AI 車両で温度の相関関係を更新してタイヤと挙動が人が運転する車両に近づいてよりリアルになりました:
- Ligier JS P320
- Mercedes-AMG W12 E Performance
- Mercedes-AMG W13 E Performance
- すべての AI 車両ペイントデータベースがよりリアルに再構築されました。
- 以下の車両用に特別な対戦相手のペイントが作成されました:
- Gen 4 シリーズクラス
- Supercars Gen 3 シリーズクラス
- Stock Car Pro シリーズクラス
- Radical SR10
- 以下の既存車両用に特別な対戦相手のペイントが追加されました:
- NASCAR Cup Next Gen シリーズクラス
- NASCAR Xfinity シリーズクラス
- NASCAR トラックシリーズクラス
- ARCA シリーズクラス
- NASCAR Legends 1987 Cup シリーズクラス
- Dallara IL-15
- Dallara IR18
- いくつかシステムレベル の AI の問題を修正しました:
- アダプティブ AI のオフラインレースでシムがクラッシュしてデスクトップに戻る可能性があった問題を修正しました。
- AI レースセッションをリスタートするとシムがクラッシュしてデスクトップに戻る可能性があった問題を修正しました。
- コーション中に CPU 使用率が高くなる問題を修正しました。
User Interface
- 新しいウィジェットエディタでシム内 UI の新しいカスタマイズパラメータがアンロックされました!
- ウィジェットエディタ (Alt+K) でほとんどの UI 要素のサイズ, 透明度, 位置などを新しい方法でカスタマイズできます。
- Alt+K 編集画面で、ウィジェット名に続いて表示される目のボタンをクリックしてウィジェットの表示非表示を切り替えできます。
- 重要: パフォーマンスメーターオプションは Settings – Interface メニューから削除されました。パフォーマンスメーターはウィジェットオプションで設定します。
- iRacing UI に新しい機能スタンドアロンウィジェットが追加されました!
- スタンドアロンウィジェットはブラックボックス同等のデータを表示する UI 要素です。
- 2026 シーズン 1 リリースでは 4つのスタンドアロンウィジェットが有効になります:
- Lap Timing (F1)
- Relative (F2)
- Standings (F3)
- Weather (F11)
- ブラックボックスとは異なり、スタンドアロンウィジェットは同時に複数を表示できます。
- ウィジェットは表示専用で直接操作することはできませんが、ブラックボックスなど他での変更はスタンドアロンウィジェットにすぐに反映されます。
- スタンドアロンウィジェットを有効にするには、Alt+K を押して UI 編集モードに入り、スタンドアロンウィジェットセクションにスクロールして目のボタンをクリックして表示します。
- オプションメニューで検索機能が追加されました!
- オプションやパラメータをタイプし始めると自動的にフィルタが働き、関連する項目のみが表示され、編集することができます。
- 一般的なアップデートと修正:
- Admin メニューに移動するとスポッターのドライバー名が表示されていた問題を修正しました。
- チャットチャンネル UI 要素が適切に制御できなかった問題を修正しました。
- フルスクリーンでリフレッシュレートを調整できなかった問題を修正しました。
- オープンプラクティスからレースへの移行中にリプレイが保存されなかった問題を修正しました。
- リプレイ保存中に UI が消える問題を修正しました。
- VR ユーザーが UI ウィジェットレイアウトを正しく保存できなかった問題を修正しました。
- VR ユーザーに、オフスクリーンレンダーターゲットが必要な描画幅の倍を割り当ててパフォーマンスを低下させていた問題を修正しました。
- セッション画面のアップデートと修正:
- コースの温度およびコンディション表示が Info タブに追加されました。
- 小さなコースマップの天気レーダーでズームを拡大しました。
- 読み込んだコースにコースルールがある場合、Rules タブが自動的に開くようになりました。
- レースセッションでセッション画面の Entries と Results タブでドライバーの重複が発生することがありました。
- オプションメニューからセッション画面に戻ったあと、フレームタイマーがオプション値を反映しない問題を修正しました。
- リザルトタブでカーナンバーでソートすると前ゼロが付く問題を修正しました。
- 分割ビューでセッションと全体タイミング比較を切り替えると動作が悪くなる問題を修正しました。
- セッション画面のタブが不合理なサイズにスケールされてしまう問題を修正しました。
- ボトムバーで観客がポジション数合計に含まれていた問題を修正しました。
- Settings – Interface メニューからパフォーマンスメーターオプションは削除されました。ユーザーが設定できるパフォーマンスメーターは Alt+K でアクセスできるウィジェットオプションに移動されました。
- ドライブ画面のアップデートと修正:
- 最新のセクタレポートが自動的に表示されない問題を修正しました。
- スタートライトが表示されるときに水平方向に移動することがある問題を修正しました。
- バーチャルミラーのスケールに関する問題を修正しました。Extra Large スケーリングオプションは削除されました。
- 描画する解像度が UI スケールに合わせてスケーリングされるようにバーチャルミラーのスケーリングを修正しました。
- ダート車両の F5 ブラックボックスでタイヤが重複して表示される問題を修正しました。
- レラティブ/相対時間が -60秒を超える問題を修正しました。
- ラップタイム表示が 1:00.000 でなく 60.000 と表示される可能性があった問題を修正しました。
- ガレージ画面のアップデートと修正:
- ガレージで BoP 増減のコントロールが互いに近づきました。
- ファイルパスに特殊文字が使われているとセットアップを表示できない問題を修正しました。特にこれらは Windows ユーザ名や Documents フォルダが原因でした。
- 長いセットアップ名に合わせてガレージ画面上部が拡張される問題を修正しました。
- オプション画面のアップデートと修正:
- いくつかのグラフィックオプションが再編成されました。
- Settings > Display メニューで Monitor/Bezel width や Viewing Distance 、Angle が保存されない問題を修正しました。
Graphics
- ヤシの木が受ける風の影響について改善しました。
- バーチャルミラーで水しぶきがちらつく問題を修正しました。
Controls
VNM wheel の API を追加しました。- 最新の Simucube API が追加されました。
- 最新の Thrustmaster API が追加されました。
- 右前輪が外れたときにステアリングトルクエラーが発生する可能性があった問題を修正しました。
- Simucube API への接続試行回数を減らしました。
- これにより Joystick ロジックの起動時間が短くなり、警告メッセージの発生を防いで起動が高速化します。この変更によって古いファームウェア/ドライバーの組み合わせでは接続に失敗して 60Hz モードにフォールバックします。この問題に遭遇したら最新のドライバーに更新してください。この状態には関係なく FFB は正常に稼働します。
Spotter/Crew Chief
- イタリア語スポッターパックが更新されました。
- スペイン語スポッターパックが更新されました。
- 新規プレーヤー向け教材からのスポッターラインに関する問題を修正しました。
Weather
- オフィシャルレースでは、レースを開催できる最悪のケースとして適切なレベルをiRacing 認定機関が決定しました。
- 特に長期予報の精度が向上しました。
- 水量のサンプルポイントを増やしてサンプルポイント間の補間を改善することで、セッション開始時の水深初期化処理を改善しました。
- 乾いていくコースの初期化処理パラメータを大幅に改善しました。特に多孔性素材と非多孔性素材が直接隣接したエリアで顕著です。
- トラックマップがより正確に天気レーダーの中央に表示されるようになりました。
- 霧が影に二重に適用されていた問題を修正しました。
Paint Kit
- 特定のペイントやパターンを使用するとタイヤ、フロントガラス、窓がペイントされてしまう問題を修正しました。
2026s1 リリースノート:



