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Tag: Jerez

PREVIEW WIP

チャリティイベントのタイミングに開発中のコンテンツや機能をチラ見せしていた iRacing ですが今年はイベントより一足先に出てきました。

Midseason Dev Update, July 2023
https://forums.iracing.com/discussion/45765/midseason-dev-update-july-2023
July 2023 Development Update
https://www.iracing.com/july-2023-development-update/


サーキット開発リスト

ロードコースの追加・アップデートの開発リストをおさらいすると、アルガルヴェ(PT)、ミサノ(IT)、ムジェロ(IT)、プケコヘ(NZ)、レドゥノン(FR)、ザントフォールト(NL)が伝えられていました。そして今回、新しくナバラ(ES)の名前が登場、複数のサーキットのために再びの訪英予定と、アジアでも新しい地域のサーキットを収録する動きを明らかにしました。
2023/07/29追記: スパ・フランコルシャンのアップデートも計画にあるとのこと。

ショートオーバルではスリンガーとウィンチェスター、そしてカーンカウンティが開発中。

ザントフォールト

既存の古いレイアウトを保持したまま、現在の新しいレイアウトが追加される。

カーンカウンティ

ダートとアスファルトの両方を備えたオーバルコースで、$11.95 で購入すれば両方のレイアウトが手に入ります。新しいショートオーバル車両や複数のダート車両も追加予定がある。

既存コースのアップデート

ブランズハッチ、岡山、オウルトンパークと、古いNASCAR等オーバルも進行中。

3D 縁石プロジェクト

長期的なタイヤモデルとフィジクスエンジンの強化とともに再開した3D縁石プロジェクトは良い進捗をみせており、これがレーシングラインに大きな影響を与えることになるだろう。

レイン(天候システムの一部として)

レーシングラインと言えばレインプロジェクトもここ数週間で大幅に進捗した。
コース表面が磨かれたりラバーがのるシステムは動的なフィジクスベースのステータスやコンディションによってドライビングラインは劇的に影響を受けるようになるだろう。慣れ親しんだコースに対してこれまでとはまったく異なる方法でアプローチする必要がある。現実世界のレーサーが直面している現実の力学に直面することになる。

レインタイヤモデルはコースに大量の水を正確にまき散らして限界まで印象的なグリップを発生するが、ハイドロプレーニングはその限界を超えていく。車をスライドさせてもある程度の許容はあるが、注意深く限界を見極める必要がある。タイヤがスライドして水中を転がるとき、ピックアップしなかったものや変位しなかったものは摩擦エネルギーによって表面から蒸発する可能性がある。
今回は表面をなぞっただけなので、リリースが近づいてよりテクニカルな詳細な説明がなされることを期待してほしい。

オーバルリフレッシュ

以前も言及したとおり、オーバルレースはダートレースでリリースしたのと同様のプロセスを進んでいます。オーバルリフレッシュはテスターや車両ダイナミクスエンジニアにタイヤ開発者、ダイナミックトラック開発者が総動員で互いのモデル評価を行い、改良機会を発見して最終的により現実的で楽しい体験を生み出します。

ロードレースライセンスシステム

劇的に異なる特性を持つ車両や馴染みのない車両でのレース体験や陥る落とし穴を改善することを目指して、近い将来大幅な追加が行われる見込みです。

キャリアモード

比類のないマルチプレーヤー、コンペティション、コミュニティシステムが iRacing 体験のベースとなっていましたが、価値のあるより広範な体験を提供することに取り組んでいます。
iRacing及び現実世界のレーシングを忠実に構築する現実的で魅力的なキャリアモードに期待してください。

強化・拡大したiRacing体制

長期的で広範なアップデートとして。

アートチームの規模は2倍に。テクニカルマネジメントチームもひとつ上のレベルに引き上げてくれる業界のベテランを採用。アニメーションチームも2倍の規模となってシフト操作や感情システムを追加し、GT3 などピットアニメーションも増える。

タイヤ及びフィジクスエンジンチームは 3倍の規模になった。優れたタイヤモデルの将来や、可能な限り本物らしい体験を提供し続けるために必要な進化にフォーカスする。

タイヤの変形モデル、カーカスのねじりやたわみ、コンタクトパッチ、有限要素モデル、フィジクスレート、発熱性と勾配、トレッドプロファイルなど、これらの用語が毎日飛び交うチームは活気に満ちている。適切な時期に、エキスパート達とこれらを記事にしたい。

これらは昨年にシムエンジン本体を大幅に見直してマルチスレッドやタスク処理を最適化したことで実を結んでいる。昨シーズンはロード時間の短縮効果があった。次シーズンでは車が大幅に増加する(フィールドサイズでなく同時使用車種数)ので、これからさらに多くの車を見ることになるだろう。そしてこれもまだまだ表面のことでしかなく、オーディオについて準備中のものを待て。

UI はモダンでデザイナーフレンドリーなフレームワークに置き換えられる。ラスタライズされた現在のUIとは異なり、新UIではベクターベースで高い柔軟性を持つものになる。

購入トランザクションやリザルトや履歴に検索機能などWeb チームは相変わらず多忙。

シム/ゲームデザインディレクターの優秀なベテラン達に現実に世界最高レベルの舞台でレースチームを運営していた開発者で構成されたチームも加わり、iRacingのデザイン機能はこれまで以上に強力になっている。

これまでのiRacingでももっともエキサイティングです。我々は自分たちが行っていることが大好きで、過去15年間連続で3か月ごとのリリースがそれを表せていると願っている。これからの15年も同様に皆さんと一緒に続くことを楽しみにしているよ!

とのことだ。

Circuito de Jerez Ángel Nieto

新しくリリースされたコース、ヘレスを紹介する動画が公開されました。


https://www.youtube.com/watch?v=umKz0k7nrKk

Release Notes

2023 シーズン 2 ビルドのリリースノートを和訳して紹介します。
記事に誤字・間違いなど見つけたら教えてくださいね

長くなるので 4本の記事に分けました。

2023s2 リリースノート:


TRACKS:

Atlanta Motor Speedway

  • (Oval) – AI レースで使用できるようになりました!

Brands Hatch Circuit

  • 地形にいくつか裂け目があったのを埋めました。

Canadian Tire Motorsports Park

  • ピット出口のウォールにあった穴を塞ぎました。

Chicago Street Circuit

  • 路面バンプマップを作り直しました。
  • ターン 3, 4, 6 のウォールのマイナーな問題を修正しました。

Circuit de Barcelona Catalunya

  • (Club, Historic, Moto, & National) – AI レースで使用できるようになりました!
  • 地形にいくつか裂け目があったのを埋めました。

Circuito de Jerez – Ángel Nieto

  • NEW TRACK!
  • 新しいロードコース、Circuito de Jerez – Ángel Nieto が購入できるようになりました!
    • 1985年 12月にオープンして 4か月後に最初のスペイングランプリを開催したヘレスサーキットは、スペインで 40年以上に渡ってプレミアレース施設のひとつです。4年間の休止後にドライバー世界選手権をスペインで再び開催し、1991年にスペイングランプリをバルセロナに引き渡したあとでも、タイトル争いをするジャック ビルヌーブとミハエル シューマッハが予選で同タイムを記録したあと決勝で接触したあの 1997年最終戦など、ヨーロッパグランプリとして何度も返り咲きました。1994年に全長 2.751マイル 15コーナーのレイアウトになってからヘレスでは大きな変更は行われていません。ビルヌーブとシューマッハが接触したドライサックヘアピンや最終コーナーのロレンソカーブのようなヘビーブレーキコーナーが多く、タイトなコースです。1986年と1989年のスペイングランプリで優勝したアイルトン セナの名を冠したシケインもあります。
    • Circuito de Jerez – Ángel Nieto には 2つのレイアウトが含まれます: Grand Prix, Moto.
  • 両方のレイアウトが AI レースで使用できます!
  • Circuito de Jerez – Ángel Nieto の購入は iRacing ストアのこちらから: https://members.iracing.com/membersite/member/TrackDetail.do?trkid=473

Circuit Park Zandvoort

  • (Chicane, Club, Grand Prix, National, & Oostelijk) – AI レースで使用できるようになりました!

Circuit de Spa-Francorchamps

  • (Grand Prix Pits) – グリッドとピットを再配置しました。

Circuit Zolder

  • 2 レイアウト共にAI レースで使用できるようになりました!
  • 地形にいくつか裂け目があったのを埋めました。

Crandon International Raceway

  • ピット入口と出口のコーンが入れ替わっていた問題を修正しました。

Darlington Raceway

  • AI レースで使用できるようになりました!

Daytona International Speedway

  • 一部の地形が SAFER バリアを突き破っていた問題を修正しました。
  • ターン 7 にあった地形の隙間を塞ぎました。

Detroit Grand Prix at Belle Isle

  • AI レースで使用できるようになりました!

Donington Park Racing Circuit

  • 地形にいくつか裂け目があったのを埋めました。

Dover Motor Speedway

  • 予選スタート位置でリセットするとダメージを受ける問題を修正しました。

Knockhill Racing Circuit

  • (National) – 予選で International レイアウトの最終コーナーを使うエクスプロイトに対処しました。
  • 最初のポストでの一部のフェンスモデルの Z ファイティング問題を修正しました。
  • 地形にいくつか裂け目があったのを埋めました。

Los Angeles Memorial Coliseum

  • AI レースで使用できるようになりました!

Michigan International Speedway

  • グリッド数を 60 に拡大しました。

Mount Panorama Circuit

  • ターン 19 内側のウォールに引っかかる問題を修正しました。
  • ターン 4 のウォールの位置合わせの問題を修正しました。

Mount Washington Auto Road

  • (Descent) – リセット位置を平らな場所になるよう調整しました。

Nashville Superspeedway

  • AI レースで使用できるようになりました!

New Hampshire Motor Speedway

  • (Road Course) – 一部のコーンが地面にくっついていました。

Oxford Plains Speedway

  • AI レースで使用できるようになりました!

Pocono Raceway

  • AI レースで使用できるようになりました!

Silverstone Circuit

  • 地形にいくつか裂け目があったのを埋めました。

Sonoma Raceway

  • (Open Wheel 2012-2018) – ピット入口近くのエプロンが不適切な路面タイプに設定されていた問題を修正しました。
  • (Open Wheel 2012-2018) – ファントムイエローとスポッターメッセージを引き起こす問題を修正しました。

Suzuka International Racing Course

  • 5つのレイアウト全て AI レースで使用できるようになりました!

Thompson Speedway Motorsports Park

  • 地形にあった様々な穴や隙間が埋められました。

Twin Ring Motegi

  • (Grand Prix & West) AI レースで使用できるようになりました!
  • (East) – ピット入口のコースカットを防ぐためのチェックポイントを追加しました。ピット入口を視認しやすくするためにピット入口にコーンが追加されました。

Virginia International Raceway

  • ブレーキマーカーが追加されました。

2023s2 リリースノート:

Formula Ford @ Jerez

Ray Race Cars Formula 1600 (フォーミュラフォード)がヘレスサーキットを走行する WIP 動画が公開されました。


https://www.youtube.com/watch?v=q3svzFsScwU

追記: この動画で使用されている音は F4 のものだそうです。F1600のKentエンジン音については作業中とのこと。

iRacing development update – 2023/02/03

iRacing 社長のトニー・ガードナーが最新の開発状況について伝えています。
https://www.iracing.com/iracing-development-update-february-3-2023/
https://forums.iracing.com/discussion/36647/iracing-development-update-on-a-few-things/p1

以下、日本語で箇条書きでまとめました。


  • アーティスト、プログラマ、スタッフ、マネージャといった人材で開発チームを強化してきた。Project Cars などのタイトルに取り組んでいた元 Slightly Mad Studios のメンバーもいて、その経験と専門知識、アイデアが iRacing にもたらされるであろうことに興奮している。
  • 特にダートレースとオーバルレースについて改善が必要なことは承知していてレビューとリフレッシュを進行している。
    • ダイナミックサーフェス、タイヤ、フィジクス、ダート、水、と複雑だが進歩している。特にタイヤの調整に取り組んでいる。
    • ダートトラックの構造及びサーフェス自体の改善も行っている。
    • 車両ダイナミクスや製造及びテストの担当者が利用できるチューニングツールを準備したりした。
    • とても良い改善があり、3月リリースのチャンスもあるが現実的なターゲットは 6月ビルド。
    • 舗装オーバルについても同様に進める予定ながらダートオーバルほど進捗していない。しかしまだ今年中に改善ビルドをリリースする目標を持っている。
    • ダートオーバルレースの改善はダートロードレースにも適用できる部分があると考えている。
  • ロードレース及びレース全般についてご存じの通りレインコンディションと天候システムという大規模なプロジェクトが進行中。
    • その計画も今年リリースする予定で猛プッシュ中だがしかし何か約束したら怒られてしまう、そんな巨大プロジェクト。
    • もし期待通りに進んでいた場合、それは既にリリースされているはずだった。つまりまだやるべきことがある。
    • タイヤ自体の改良は常に進んでいてあらゆる形式のレースを向上させる。
    • レインコンディションの開発はタイヤと路面にとてつもない量の開発を行うことになった。エンジニア達の技術設計文書ではレインタイヤに関わる開発作業を Tires on a Film of Fluid 「流体塗膜上でのタイヤ」と名付けている。
  • Dave Kaemmer のタイヤに関する論文から技術的な話を少し拝借
    • タイヤモデルは何十ものモデル、属性、データとレシピが一緒に働く集合体。iRacingのタイヤモデルは業界で最も洗練された緻密なモデルだが、これからもより改良していける。ほとんどのサブモデルは素晴らしく機能しているが、皆も感じているようにいくつかのサブモデルはさらに良くすることができるはず。
    • うまくいってる例:
      • 停車時から高速までのフォースのモデル化とたわむタイヤ
      • 構造パラメータから決定されるカーカスの基本的剛性
      • トレッドゴムの特性と温度及び速度変化の動的特性から決定されるスリップカーブ
      • タイヤ表面付近の一過性温度モデルとグリップに与える効果
      • 基本的なゴムの製造方法から得られる緩和弾性率と一定のコンディショニングレベル
      • コース温度特性を含むグリップモデル
    • 改善させたいタイヤサブモデルの例:
      • コンタクトパッチモデル
      • 転がり抵抗
      • トレッドのコンディション変化速度
      • 熱の蓄積とトレッドを通過する温度上昇
      • キャンバーモデル
  • タイヤに関する2022年以降のメジャープロジェクトは、レーシングタイヤに固有の有限要素モデル (FEM) を開発することだった。
    • このモデルの目的は、様々な状況下で正確にタイヤの振る舞いをシミュレートするツールを構築すること。特にコンタクトパッチで起こるモーメントごとのフォースと負荷を解析すること。
    • このツールによって、タイヤモデルが負荷とフォース・モーメントに正確に応答できるよう改善・拡張が行えるはず。
  • サーキットとレースカーの拡充にも注力していて、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアでの拡充を行った最近の取り組みは大変成功して、多くのコースをライセンスしてスキャンして開発した。
    • 広範なリストは開発が何シーズンにも渡ることが予想されるが、以下のプロジェクトが控えている。
      • アルガルベ(PT)
      • アラゴン(ES)
      • ヘレス(ES)
      • ミサノ(IT)
      • プケコヘ(NZ)
      • レドゥノン(FR)
    • 他にもいくつか国際的なサーキットとの契約がある。
  • 古くなったザントフォールトを先週スキャンを行ってそのまま開発ラインに乗せた。
  • 米国ではカリフォルニアでダートオーバルとショートオーバルをデータを取得した。
  • NASCAR との共同プロジェクトではコース別の R&D プロジェクトとアップデートに拡張・展開を続けている。

楽しみですね!

Circuito de Jerez

iRacing がヘレスサーキット最終コーナーからのスキャン画像を投稿しています。

…iRacingにバイク欲しくなりますね