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Tag: Zandvoort

Release Notes

2023 シーズン 4 パッチ 1 のリリースノートを和訳して紹介します。
記事に誤字・間違いなど見つけたら教えてくださいね


このパッチで 2023 シーズン 4 リリースの様々なアップデートと修正を配信します。

iRACING:

Paint Shop

  • Paint Shop で車を切り替えるときにフリーズしたり動作が非常に遅くなることがある問題を修正しました。

SIMULATION:

Race Servers

  • ドライバーのビデオメモリ使用量がスライダー設定を超えると Open Practice から Race へとレースサーバーが切り替わるときにシムがクラッシュすることがあった問題を修正しました。

Tires

  • オフトラック部分の地表パラメータでタイヤの相互作用を調整しました。

Audio

  • WindowsCoreAudio は XAudio 2.9 で必須となったので app.ini ファイルの disableWindowsCoreAudio エントリーを削除しました。
    • アップデート後にシムを起動すると、そのあとで自動的に削除されます。

CARS:

GTP Cars

  • 一部のリアビューカメラポータルのアスペクトレシオが適切でなかった問題を修正しました。

Aston Martin DBR9 GT1

  • 新ダメージモデルで、ボンネットフードの破壊限界を調整しました。

Acura ARX-06 GTP

  • UI 用の画像をアップデートしました。

Ferrari 296 GT3

  • 遠景用のミラーがアップデートされました。
  • いくつかのアートワークのアップデートや修正を行いました::
    • タイヤがちらついたり他のオブジェクトの前で描画されることがあった問題を修正しました。
    • 特定の視野角でコクピットのウィンドウガラスが白くる問題を修正しました。
    • ワイパーが取り付けられました。
    • シャシーの白い色相をアップデートしました。
    • UI用画像がアップデートされました。
    • アンビエントオクルージョンテクスチャがアップデートされました。

Global Mazda MX-5 Cup

  • この車のドライバーモデルについてステアリングホイールが最大回転角のときに Tポーズとなることがあった問題を修正しました。

Modified – SK / NASCAR Whelen Tour Modified

  • 新ダメージモデルで、フロントバンパーがゴーストメタルでできていた問題を修正しました。固体オブジェクトとなり、その前にあるものに適切に激突するようになりました。

Porsche 963 GTP

  • 車両クラスのバランス調整として燃費を若干調整しました。

Super Formula SF23

  • 車両ルール情報が追加されました。
  • ピット作業中に給油していたのを修正しました。
  • 遠景カメラでリアウィングライトが外れて表示されることがあった問題を修正しました。

TRACKS:

Circuit de Lédenon

  • 多くのアートワークをアップデート、修正しました:
    • カメラ距離が切り替わるときに樹木やトラックなど一部のオブジェクト表示がポッピングしていた問題を改善しました。
    • フェンス広告が追加されました。
    • 一部擁壁を追加してそれに合わせて地形を造形しました。
    • 中央の樹木をアップデートしました。
    • 地形の詳細テクスチャがアップデートされました。
    • トラックマーシャル用の小屋をアップデートしました。
    • 浮いていた樹木を再配置しました。

Circuit Zandvoort

  • 一部の縁石サウンドが誤っていた問題を修正しました。
  • ピット入口のボラードのフィジクスを改善しました。
  • 多くのアートワークをアップデート、修正しました:
    • ピットガレージビルが浮き上がって表示される問題を修正しました。
    • ピットウォール表面がチラつく問題を修正しました。
    • 様々なトラック路面、ダート、地形のエッジテクスチャがアップデートされました。
    • ピットウォールテクスチャがチラつく問題を修正しました。
    • 一部のキャッチフェンスをアップデートしました。
    • ピット入口フェンスが壁を突き抜けていた問題を修正しました。
    • 特定のカメラ距離でグランドスタンドの表示に問題があったのを修正しました。
    • フラッグポールをアップデートしました。
    • マーシャル用の小屋にセーフティケージが接地され、番号と標識をが再配置しました。
    • 盛り土プラットフォームを追加しました。
    • トンネル入り口と周辺に街灯を追加しました。
    • ごみ回収箱をアップデートしました。
    • コースをきれいに保つために様々なごみ回収箱が配置されました。
    • 一部の浮きあがっていた環境オブジェクトを接地させました。
    • ピットビルの屋根に発生するブルームを修正しました。
    • コース外の様々な建物をアップデートしました。

Kern County Raceway Park

  • 伝説のフラッグマン、バーニーがダートコースにフラッグブースを持ち込みました!
  • ピットエリア付近にキャッチフェンスが追加されました。
  • ターン 3 付近の様々なウォールをアップデートしました。

Release Notes

2023 シーズン 4 ビルドのリリースノートを和訳して紹介します。
記事に誤字・間違いなど見つけたら教えてくださいね

長くなるので 4本の記事に分けました。

2023s4 リリースノート:


TRACKS:

Autodromo Internazionale Enzo e Dino Ferrari

  • グラフィックキューブマップを改善しました。

Circuit de Lédenon

  • 新コースです!
    • 新しいロードコース、Circuit de Lédenon が利用できるようになりました!
    • 1970年着工で 3年後にオープンした Circuit de Lédenon はフランスで最もユニークでチャレンジングなサーキットの一つです。全長 1.958 マイル(3.151 km)のコースには、13の多様なコーナーと大きな高低差が小さなスペースに詰め込まれています。また、反時計周りというのも他のコースと異なる点です。2011年以降、フランス F4 選手権の定期的な開催地となっており、国内 GT レースも開催されます。長くハイスピードなフロントストレッチ、3つの左コーナー Triple Gauche からタイトな右コーナー Virage du Pont 、低速左コーナーの La Carrierrasse のあと、ドライバーは La Courmelle を抜けて加速して Virage du Camion へと下ったらハードな右コーナー Le Cavalet でまた登って La Servie を抜けたら小さなコーナーで区切られたストレートを加速、そして La Cuvette を越えたらフロントストレッチに戻ります。
    • Circuit de Lédenon の購入は iRacing Store のこちらから: https://members.iracing.com/membersite/member/TrackDetail.do?trackid=489
  • AI レースで使用できます!
  • このコースは 3D Foliage System が有効化されています!

Circuit de Spa-Francorchamps

  • 車両がウォールに引っかからないようにピットウォールのコリジョンパラメータを調整しました。

Circuit Zandvoort

  • 新しいスキャンデータで完全アップデートしました!
    • 2023年版スキャンデータと完全リビルトによる新バージョンの Circuit Zandvoort が利用できるようになりました!
    • 2023年バージョンには 4つのレイアウト – Grand Prix, Grand Prix w/ Chicane, Nationaal, Oostelijk – が含まれます。
    • Circuit Zandvoort はヨーロッパ全土でも最も歴史あるチャレンジングなロードコースのひとつです。1952年から1985年、そして 2021年からオランダグランプリを開催する Zandvoort は、北海から数百ヤードの砂丘の周辺を走るストレートとタイト/ミディアム/ハイスピードなコーナーの組み合わせが特徴です。John Hugenholtz による設計で Zandvoort circuit は 1948年にオープン。アムステルダムの西に建造された 2.6マイルのロードコースには、高速でうねったScheivlak、長いストレートエンドのバンクのついた 180度コーナー Tarzanbocht など特徴あるコーナーがありました。ストレートエンドのヘビーブレーキングとあいまって控えめなバンクがオーバーテイクを促し、1977年オランダGP で Mario Andretti と James Hunt がホイールをぶつけることになったのは有名です。長年に渡って Zandvoort では多くのクラシックレースがありました。1959年には Jo Bonnier が BRM の F1 初勝利をあげました。8年後、Jimmy Clark によって Ford Cosworth DFV がデビューウィンを飾り、彼はオランダGP を 4勝するに至りました。1971年のオランダGPでのレインマイスター Jacky Ickx と Pedro Rodriguez の対決もありました。オランダGP優勝者リストには Alberto Ascari, Juan Manuel Fangio, Stirling Moss, Jack Brabham, Jimmy Clark, James Hunt, Alan Prost, Niki Lauda らの名前があります。1985年のオランダGPのあと、財政問題によってサーキットは閉鎖されることとなりました。4年後に再オープンした Circuit Park Zandvoort はクラブレース用に短縮されたコースが特徴でしたが、1995年にオランダ政府は CPZ に新しい国際レベルサーキット開発を許可、2001年にオープンしたサーキットには近代的なピット複合ビル、古くからの Tarzanbocht と、インディ500 を 2回制した Arie Luyendyk-bocht の名を冠した最終コーナーが特徴的です。Circuit Zandvoort は 2.64マイルから 0.87マイルまで 4 レイアウトあり、COVID-19 パンデミックで 1年延期されたものの、 2020年に再びオランダGPが開催されることを見込んで再設計され、現代スタンダードへと引き上げられました。本格的なアマチュアレースやクラブレースに加えて、Circuit Zandvoort では毎年国内及び国際的なスポーツカーレースが開催されます。iRacing の Circuit Zandvoort には、現在の FIA グレード 1 コースと、最初のスキャンデータで作成された 5レイアウトのオリジナル版の両方が含まれます。
    • 既存バージョンの Circuit Park Zandvoort を所有しているメンバーには自動的に 2023 バージョンの所有権も与えられます。
    • Circuit Park Zandvoort を購入すると自動的にこのバージョンの所有権が与えられます。
    • Circuit Zandvoort の購入は iRacing Store のこちらから: https://members.iracing.com/membersite/member/TrackDetail.do?trackid=485
  • 4つのレイアウトすべて AI レースに対応しています!
  • このコースは 3D Foliage System が有効化されています!

Donington Park Racing Circuit

  • グラフィック設定によって低層のオブジェクトの描画ディテールが低い場合に一部の観客が空中に浮いて表示される問題を修正しました。

Hungaroring Circuit

  • ターン 7 出口の縁石がランブルストリップでなくダートとなっていた地表設定のエラーを修正しました。

Kentucky Speedway

  • グラフィック設定が低いとグランドスタンドが消失して地球にぽっかりと穴が開いてしまう問題を修正しました。

Kern County Raceway Park

  • 新コースです!
    • アスファルトとダート両方のオーバルコース Kern County Raceway Park が利用できるようになりました!
    • このコースには Asphalt Track, Legends, Dirt Track, Dirt Mini Oval – といった 4つのレイアウトがあります。
    • カリフォルニアで最もユニークなレース場のひとつ、Kern County Raceway Park は 2013年にオープンしました。 コースはかつての Mesa Marin Raceway の西30マイルに建設され、別のハーフマイル舗装オーバルでは 1977~2015年に NASCAR Craftman Truck Series を 9回など、多くのレースが開催されました。 Kern County には ARCA Menards Series West や他のストックカーイベントが定期的に開催される舗装オーバルと並んで、スプリントカーやミジェットレース用 3マイル非対称オーバルのクレイオーバルもあります。Kern County の舗装オーバルは段階的なプログレッシブバンクが特徴で、コーナーでのボトム 12度 トップ 14度となっています。ストレートも 8度のバンクが付いていて、ターン 1-2 はストレートやターン 3-4 よりも若干高くなっています。ダートオーバルではターン 1-2 はターン 3-4 よりもタイトになっています。
    • Kern County Raceway Park の購入は iRacing Store のこちらから: https://members.iracing.com/membersite/member/TrackDetail.do?trackid=493
  • Asphalt Track と Legends レイアウトは AI レースに対応しています!

Limaland Motorsports Park

  • ターン 2 の地形にあった隙間を埋めました。

The Milwaukee Mile

  • AI ドライバーがこのコースのレース課程を修了したのでレースが行えるようになりました!

MotorLand Aragón

  • ピットロード制限速度が 37 mph に引き下げられました。
  • トラック環境音を調整しました。
  • (National, Motorcycle Grand Prix) – 静的カメラの名称をアップデートしました。

Nürburgring Grand-Prix-Strecke

  • AI ドライバーが以下のレイアウトのレース課程を修了したのでレースが行えるようになりました: Nürburgring Grand-Prix-Strecke – Grand Prix w/out Arena, Kurzanbindung w/out Arena, Sprintstrecke.

Road Atlanta

  • AI ドライバーが残りのレース課程を修了したので Club, Short を含むすべてのレイアウトで AI レースができるようになりました。

Sebring International Raceway

  • 3D foliage system によって母なる自然の恵みがありました。コースには様々な草花や低木がコース周辺に生息するようになりました。
    • 3D foliage は世界をもっとリアルに装飾しますがドライビングやフィジクスには影響を与えません。グラフィックオプション画面には 3D foliage system で使うディテールレベルをいくつか選択でき、ビジュアル体験と描画パフォーマンスをカスタマイズすることができますし、このシステム全体を無効化することもできます。
  • 距離によってタイヤウォールが視覚的に飛び出してしまう問題を防ぐためにタイヤウォールの表示距離をアップデートしました。

Tsukuba Circuit

  • グラフィックキューブマップを改善しました。

Volusia Speedway Park

  • 広告の一部をアップデートしました。

[Legacy] Silverstone Circuit – 2008

  • AI ドライバーがすべてのレース課程を修了し、Grand Prix, Historical Grand Prix, International, National, Southern のすべてで AI レースを行えるようになりました。

2023s4 リリースノート:

PREVIEW WIP

チャリティイベントのタイミングに開発中のコンテンツや機能をチラ見せしていた iRacing ですが今年はイベントより一足先に出てきました。

Midseason Dev Update, July 2023
https://forums.iracing.com/discussion/45765/midseason-dev-update-july-2023
July 2023 Development Update
https://www.iracing.com/july-2023-development-update/


サーキット開発リスト

ロードコースの追加・アップデートの開発リストをおさらいすると、アルガルヴェ(PT)、ミサノ(IT)、ムジェロ(IT)、プケコヘ(NZ)、レドゥノン(FR)、ザントフォールト(NL)が伝えられていました。そして今回、新しくナバラ(ES)の名前が登場、複数のサーキットのために再びの訪英予定と、アジアでも新しい地域のサーキットを収録する動きを明らかにしました。
2023/07/29追記: スパ・フランコルシャンのアップデートも計画にあるとのこと。

ショートオーバルではスリンガーとウィンチェスター、そしてカーンカウンティが開発中。

ザントフォールト

既存の古いレイアウトを保持したまま、現在の新しいレイアウトが追加される。

カーンカウンティ

ダートとアスファルトの両方を備えたオーバルコースで、$11.95 で購入すれば両方のレイアウトが手に入ります。新しいショートオーバル車両や複数のダート車両も追加予定がある。

既存コースのアップデート

ブランズハッチ、岡山、オウルトンパークと、古いNASCAR等オーバルも進行中。

3D 縁石プロジェクト

長期的なタイヤモデルとフィジクスエンジンの強化とともに再開した3D縁石プロジェクトは良い進捗をみせており、これがレーシングラインに大きな影響を与えることになるだろう。

レイン(天候システムの一部として)

レーシングラインと言えばレインプロジェクトもここ数週間で大幅に進捗した。
コース表面が磨かれたりラバーがのるシステムは動的なフィジクスベースのステータスやコンディションによってドライビングラインは劇的に影響を受けるようになるだろう。慣れ親しんだコースに対してこれまでとはまったく異なる方法でアプローチする必要がある。現実世界のレーサーが直面している現実の力学に直面することになる。

レインタイヤモデルはコースに大量の水を正確にまき散らして限界まで印象的なグリップを発生するが、ハイドロプレーニングはその限界を超えていく。車をスライドさせてもある程度の許容はあるが、注意深く限界を見極める必要がある。タイヤがスライドして水中を転がるとき、ピックアップしなかったものや変位しなかったものは摩擦エネルギーによって表面から蒸発する可能性がある。
今回は表面をなぞっただけなので、リリースが近づいてよりテクニカルな詳細な説明がなされることを期待してほしい。

オーバルリフレッシュ

以前も言及したとおり、オーバルレースはダートレースでリリースしたのと同様のプロセスを進んでいます。オーバルリフレッシュはテスターや車両ダイナミクスエンジニアにタイヤ開発者、ダイナミックトラック開発者が総動員で互いのモデル評価を行い、改良機会を発見して最終的により現実的で楽しい体験を生み出します。

ロードレースライセンスシステム

劇的に異なる特性を持つ車両や馴染みのない車両でのレース体験や陥る落とし穴を改善することを目指して、近い将来大幅な追加が行われる見込みです。

キャリアモード

比類のないマルチプレーヤー、コンペティション、コミュニティシステムが iRacing 体験のベースとなっていましたが、価値のあるより広範な体験を提供することに取り組んでいます。
iRacing及び現実世界のレーシングを忠実に構築する現実的で魅力的なキャリアモードに期待してください。

強化・拡大したiRacing体制

長期的で広範なアップデートとして。

アートチームの規模は2倍に。テクニカルマネジメントチームもひとつ上のレベルに引き上げてくれる業界のベテランを採用。アニメーションチームも2倍の規模となってシフト操作や感情システムを追加し、GT3 などピットアニメーションも増える。

タイヤ及びフィジクスエンジンチームは 3倍の規模になった。優れたタイヤモデルの将来や、可能な限り本物らしい体験を提供し続けるために必要な進化にフォーカスする。

タイヤの変形モデル、カーカスのねじりやたわみ、コンタクトパッチ、有限要素モデル、フィジクスレート、発熱性と勾配、トレッドプロファイルなど、これらの用語が毎日飛び交うチームは活気に満ちている。適切な時期に、エキスパート達とこれらを記事にしたい。

これらは昨年にシムエンジン本体を大幅に見直してマルチスレッドやタスク処理を最適化したことで実を結んでいる。昨シーズンはロード時間の短縮効果があった。次シーズンでは車が大幅に増加する(フィールドサイズでなく同時使用車種数)ので、これからさらに多くの車を見ることになるだろう。そしてこれもまだまだ表面のことでしかなく、オーディオについて準備中のものを待て。

UI はモダンでデザイナーフレンドリーなフレームワークに置き換えられる。ラスタライズされた現在のUIとは異なり、新UIではベクターベースで高い柔軟性を持つものになる。

購入トランザクションやリザルトや履歴に検索機能などWeb チームは相変わらず多忙。

シム/ゲームデザインディレクターの優秀なベテラン達に現実に世界最高レベルの舞台でレースチームを運営していた開発者で構成されたチームも加わり、iRacingのデザイン機能はこれまで以上に強力になっている。

これまでのiRacingでももっともエキサイティングです。我々は自分たちが行っていることが大好きで、過去15年間連続で3か月ごとのリリースがそれを表せていると願っている。これからの15年も同様に皆さんと一緒に続くことを楽しみにしているよ!

とのことだ。

iRacing development update – 2023/02/03

iRacing 社長のトニー・ガードナーが最新の開発状況について伝えています。
https://www.iracing.com/iracing-development-update-february-3-2023/
https://forums.iracing.com/discussion/36647/iracing-development-update-on-a-few-things/p1

以下、日本語で箇条書きでまとめました。


  • アーティスト、プログラマ、スタッフ、マネージャといった人材で開発チームを強化してきた。Project Cars などのタイトルに取り組んでいた元 Slightly Mad Studios のメンバーもいて、その経験と専門知識、アイデアが iRacing にもたらされるであろうことに興奮している。
  • 特にダートレースとオーバルレースについて改善が必要なことは承知していてレビューとリフレッシュを進行している。
    • ダイナミックサーフェス、タイヤ、フィジクス、ダート、水、と複雑だが進歩している。特にタイヤの調整に取り組んでいる。
    • ダートトラックの構造及びサーフェス自体の改善も行っている。
    • 車両ダイナミクスや製造及びテストの担当者が利用できるチューニングツールを準備したりした。
    • とても良い改善があり、3月リリースのチャンスもあるが現実的なターゲットは 6月ビルド。
    • 舗装オーバルについても同様に進める予定ながらダートオーバルほど進捗していない。しかしまだ今年中に改善ビルドをリリースする目標を持っている。
    • ダートオーバルレースの改善はダートロードレースにも適用できる部分があると考えている。
  • ロードレース及びレース全般についてご存じの通りレインコンディションと天候システムという大規模なプロジェクトが進行中。
    • その計画も今年リリースする予定で猛プッシュ中だがしかし何か約束したら怒られてしまう、そんな巨大プロジェクト。
    • もし期待通りに進んでいた場合、それは既にリリースされているはずだった。つまりまだやるべきことがある。
    • タイヤ自体の改良は常に進んでいてあらゆる形式のレースを向上させる。
    • レインコンディションの開発はタイヤと路面にとてつもない量の開発を行うことになった。エンジニア達の技術設計文書ではレインタイヤに関わる開発作業を Tires on a Film of Fluid 「流体塗膜上でのタイヤ」と名付けている。
  • Dave Kaemmer のタイヤに関する論文から技術的な話を少し拝借
    • タイヤモデルは何十ものモデル、属性、データとレシピが一緒に働く集合体。iRacingのタイヤモデルは業界で最も洗練された緻密なモデルだが、これからもより改良していける。ほとんどのサブモデルは素晴らしく機能しているが、皆も感じているようにいくつかのサブモデルはさらに良くすることができるはず。
    • うまくいってる例:
      • 停車時から高速までのフォースのモデル化とたわむタイヤ
      • 構造パラメータから決定されるカーカスの基本的剛性
      • トレッドゴムの特性と温度及び速度変化の動的特性から決定されるスリップカーブ
      • タイヤ表面付近の一過性温度モデルとグリップに与える効果
      • 基本的なゴムの製造方法から得られる緩和弾性率と一定のコンディショニングレベル
      • コース温度特性を含むグリップモデル
    • 改善させたいタイヤサブモデルの例:
      • コンタクトパッチモデル
      • 転がり抵抗
      • トレッドのコンディション変化速度
      • 熱の蓄積とトレッドを通過する温度上昇
      • キャンバーモデル
  • タイヤに関する2022年以降のメジャープロジェクトは、レーシングタイヤに固有の有限要素モデル (FEM) を開発することだった。
    • このモデルの目的は、様々な状況下で正確にタイヤの振る舞いをシミュレートするツールを構築すること。特にコンタクトパッチで起こるモーメントごとのフォースと負荷を解析すること。
    • このツールによって、タイヤモデルが負荷とフォース・モーメントに正確に応答できるよう改善・拡張が行えるはず。
  • サーキットとレースカーの拡充にも注力していて、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアでの拡充を行った最近の取り組みは大変成功して、多くのコースをライセンスしてスキャンして開発した。
    • 広範なリストは開発が何シーズンにも渡ることが予想されるが、以下のプロジェクトが控えている。
      • アルガルベ(PT)
      • アラゴン(ES)
      • ヘレス(ES)
      • ミサノ(IT)
      • プケコヘ(NZ)
      • レドゥノン(FR)
    • 他にもいくつか国際的なサーキットとの契約がある。
  • 古くなったザントフォールトを先週スキャンを行ってそのまま開発ラインに乗せた。
  • 米国ではカリフォルニアでダートオーバルとショートオーバルをデータを取得した。
  • NASCAR との共同プロジェクトではコース別の R&D プロジェクトとアップデートに拡張・展開を続けている。

楽しみですね!