2020s4 リリースノート目次


SIMULATION:

Connectivity

  • セッションの読み込み終了直後や、(オープンプラクティスからレースへの移行と同様に)レースサーバの切替直後に、バックグラウンドスレッドが途切れる問題を修正しました。

Race Control

  • ショートカットペナルティ消化ルールはドライバーがピットレーンに入るのを認識します。ドライバーがピットレーンに入ったとき、不正にゲインした分を戻すための時間について、レーシングスピードと現在速度の比較から計算する代わりに、一定に保つようになります。
    • ゲインを戻すための時間ペナルティは、ドライバーがピットレーンに入るとすぐにストップ&ホールドブラックフラッグに変換されます。ピットスルーに相当する追加の時間ペナルティも追加されます。
  • 不正にゲインしたのでスローダウンを命じるメッセージにペナルティ消化のための残り時間も表示するようにしました。
    • 新ペナルティメッセージ: 「Slow Down! Yield X seconds within Y seconds!」(あと Y 秒以内にスローダウンで X 秒戻せ)
  • 中距離オーバルでコーションラップが1周多かった問題を修正しました。

Dirt Racing

  • 路面の下の層の含水率は粘土層に沿って下り坂を流れる水量によって調整されます。

AI Racing

  • 以下のレイアウトでAIレースが行えるようになりました:
    • Iowa Speedway – Oval
    • North Wilkesboro Speedway
    • Nürburgring Combined – Gesamtstrecke Long
    • Phoenix Raceway – Oval w/open Dogleg
    • USA International Speedway – Asphalt
  • AI ドライバーは全てのロードレイアウトでディフェンシブな走行ラインのトレーニングを受けました。
    • AI ドライバーは後続からのリードを維持しようとします。
  • 相対的にオーバル、特にスーパースピードウェイのスキルが低い AI ドライバーを成長させました。これによりスキルに応じた適切に選択されるレベルの精度が上がります。
  • AIドライバーがトレーニングを受けました:
    • オーバルでハイダウンフォースカーをドライビングする際にいつより下のラインを使うべきかを知る
    • オーバルでの衝突回避テクニック
    • オーバルでのアウトサイドのコーナリング
    • オーバルの最後のコーションラップ中のステイレフト
    • タイヤデグラデーション、タイヤ摩耗率、ゴム硬化レベルの追跡
    • 長距離レースでの一般的なピットストラテジ
    • コーション中のピットストラテジ
    • 最適なピットレーン速度の維持
    • コーション中のオーダー、位置に注意する
  • AI ドライバーは以下の車両の追加トレーニングを受けました:
    • BMW M4 GT4
    • NASCAR Cup Series Chevrolet Camaro ZL1
    • NASCAR Cup Series Ford Mustang
    • NASCAR Cup Series Toyota Camry
    • Porsche 718 Cayman GT4 Clubsport MR
    • VW Jetta TDI Cup
  • AIドライバーは以下のコースの追加トレーニングを受けました:
    • Martinsville Speedway

New Damage Model

  • リセットから車対車のコリジョン(接触)が再有効化されるまでの時間を短くしました。
    • 以前は、車が点滅したときにはコリジョンが最有効するまで 2秒ありました。継続的なクラッシュで互いに通り抜けるゴースト効果を削減するため、これを 0.5秒に削減されました。
    • ピットストールの出入りでの 2秒間の車対車コリジョンの遅延はこれまでどおり変更ありません。
  • トラックでの接触からインシデントを割り当てるコリジョン検査がアップデートされました。
  • 2つのボディが衝突して、次に別の軸で回転を始めるときに使われるコリジョンアルゴリズムをアップデートしました。このアップデートで一方に他方が引っかかる衝突の傾向が減ります。
  • 特にバンプドラフトなど 2つのボディ間の衝突アルゴリズムを調節して、引っかかるのを防ぐために互いにスライドするようにしました。
  • 外れた車両パーツ、コーン、タイヤバリアやその他のオブジェクトのコリジョン形状と属性が改善されました。
  • 車両がピットに戻ったときにホイールが瞬間的に伸長する可能性を減らすために調整が行われました。これが原因で車両を空高く打ち上げる可能性がありました。

Graphics

  • 雲の描画を reprojection 技法を使うように改善されました。これにより空のディテール設定が Low 設定でも雲がスムーズに動くようになります。また、空はすべてのピクセル、すべてのフレームを描画するようになり、日没時に空の色がストロボ発行したり振動したりしなくなりました。
    • シムを最初に起動すると、Advanced Graphics Options にある空のディテール設定のデフォルトとして “Low” にリセットされます。今回のアップデートでこの設定が大きく改善され、なおかつ使用するリソースが少ないためです。
    • rendererDX11.ini ファイルの「SkyDetail」設定は「SkyRefreshRate」に名称が変更されました。
  • 3画面設定は FOV 270度までサポートするようになりました。これは 179度から大きくなりました。多くの環境でベストは 210度以下ですが、特別な用途に 270度まで広げました。
    • 非常に大きな FOV を正常に設定するにはディスプレイとシートポジションのどちらも物理的に適切にセットアップされている必要があることに注意してください。また、Granphics Options でディスプレイが正しく設定される必要があります。
  • 夜間の霧の描画が大幅に改善されました。
  • バーチャルリアリティ・ヘッドセットは 179度を超える FOV のヘッドセットをサポートするために必要に応じて目ごとの可視カリングが行われるようになりました。
  • OpenVR SDK が 1.12.5 にアップデートされました。

Audio

  • ロードデブリのサウンドが追加されました。
    • トラック路面やウォールや他の車両と車体パーツが衝突したり擦ったりする音が聞こえるようになりました。いつ何かがトラック上を走り抜けたか分かるようになるでしょう。
  • 新しいボリュームスライダー「In-Car Sound Balance」がオーディオオプションに追加されました。
    • このスライダーではコクピットビューで聞こえる自車のサウンドレベルを他車のエンジンなど世界の他のサウンドと比較して調整することができます。調整可能な範囲は -20~ 0dB で、デフォルトは 0dB です。
  • さまざまな車種でイグニッションカットのバックファイアサウンドがアップデートされました。
  • ストックカー及びトラックの外部カメラ用のエンジンのオーディオレベルが改善されました。
  • カメラ切り替え中には前のカメラのマイクのモーションが継続され、野暮な音量や途切れがなくなります。
  • チェイスカメラとコクピットカメラのマイクレベルが調整されました。

Environmental Sounds

  • iRacing の世界があなたの周りで現実のものとなります! さまざまなソースから環境音が聞こえてリアリズムと没入感を高めます。
    • これは新しい機能で、すべてのトラックで実装された周囲の環境音の合唱を聴くことになるでしょう。これらのサウンドには、ガレージ工具、ピット会話、観客、アナウンス、鳥、虫、風、都市景観、水流、などなどが含まれます。
    • この機能は XAudio2 使用時にのみ有効です。DirectSound 使用時には環境音は鳴りません。

Pit Stop

  • 給油担当のタイムアウトが大きくなりました。
    • 給油をリクエストしたのにピットストップ中の給油に失敗する問題を解決する可能性があります。
  • New hats!
    • ピットクルーのデフォルトの帽子の色を変更しました。
  • TCR, GT3, GT4, GTE, LMP, LMP2 といったクラスごとに様々なピットボックスの装備モデルにアップデートされました。

Track Characters

  • トラックのマーシャルやカメラマン、レースオフィシャル、フラッグマン・レジェンドのバーニーからカメラ距離が変更されるときによりスムーズに遷移するよう、一部の LOD 設定が調整されました。
  • 一部のトラックやトレーラーのテクスチャがアップデートされました。
  • Object Detail が最低設定のときには、トラックマーシャルやフラッグポストだけが表示されるようになります。

Visual Effects

  • レースデブリについてのビジュアル効果がアップデートされました。

Interface

  • 一部のヘルメット画像が左に数ピクセルずれてヘルメット前面が切り取られてしまう問題を修正しました。

Spotter

  • 新しフランス語スポッターパックが追加されました。
    • Jonathan Butel によって録音されました。このパックは古いフランス語Tomedesパックをより高品質に置き換えます。
      • 翻訳及び録音してくれた Jonathan に感謝!
  • Renzo Olivieri と Marco Arcidiacono によるイタリア語スポッターパックがアップデートされました。

Replay

  • 読み込んだリプレイでは、ラップ表で全ての異なるセッション(Practice, Qualify, Heat, Race, Etc.)がアンロックされるようになりました。以前のように先のセッションにテープを進める必要はありません。「Prior(前)」「Next(次)」のセッションへ進むボタンは常に使えるようになりました。

Spectators

  • フラッグやセッションタイマーなど、いくつかのレースコントロール情報が観戦者向けに有効になりました。

Admin Commands

  • イベントアドミン(管理者)はチャット権限を取り消したり観戦者として接続されたメンバーをバンすることができるようになりました。
  • アドミンコマンドの「!showDQs」の応答メッセージが改善され、ドライバーのフルネームが表示されるようになりました。より読みやすくするために先頭にメッセージが付加されました。

Telemetry

  • テレメトリをディスクに出力するコードをフィジクスとは別スレッドに移動させ、スタッタリングの原因となる可能性を排除しました。

Controllers

  • 最新の Logitech G923 TrueForce ホイールのサポートを追加しました。
    • TrueForce ホイールのバイブレーション機能を有効化するオプションが Options メニューに追加されました。有効化されると、現在提供されているフォースフィードバック信号に加えて、車のエンジンオーディオまたは物理ベースの信号がホイールに送られます。
    • 新しいパラメータ「 [Force Feedback] trueForceVibePhysics=0」が app.ini に追加されました。これはゲームエンジンオーディオ(0) か物理ベースバイブレーション(1) かを切り替える LFE に似た設定です。
  • Razer Chroma バックライトのサポートが回復されました。
    • しかしながら Logitech バックライトエフェクトは、iRacing が終了時にロックされてしまうバグのために無効化されています。
  • TrueForceサポートを完全に無効化するには、app.ini ファイルで「 [Force Feedback] trueForceEnabled=1」とします。
    • シムが XAudio2 を使用するよう起動されると、TrueForceとLFEは物理ベースオーディオが使われます。

2020s4 リリースノート目次: