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Team Driving:

ついにiRacingで複数ドライバーによるチームを組めるようになりました!

いくつかのオフィシャルシリーズと World Tour のようなスペシャルイベントがチーム ドライビング用に設定されます。これらのセッションでは、各チームに必要な最低ドライバー数が定義されます。また、最大ドライバー数も指定できます。

チームドライビング用のホストセッションは、”Team Driving”を有効にして設定する必要があります。これを有効化すると、チームドライビングに関連する項目を設定できるようになります。最低ドライバー数や最大ドライバー数の定義によって、ドライバー交代に関する要件が強制され、それを満たすチームだけにグリッドに付くことを許可するかどうかも規定されます。

リーグはチームドライビングイベントをホストできます。

現在はトーナメントはチームドライビングに対応していません。

iRacingオフィシャルのチームドライビングシリーズにはタイムトライアルはありません。

ドライバー交代ルールは、ほぼレースセッションでのみ適用されます(下記Session Behaviorセクションを参照)。ドライバー交代ルールが有効になっているレースセッション中、そのルールに沿わないチームはレース後に失格となります(下記のDriver Change Requirements In Race Sessionsセクションを参照)。

Registering For The Session

チームドライビングセッションでは、メンバーは個々に観戦者として登録することができますが、セッション参加者はチームの一員として登録する必要があります。これらのセッションには、あなたがメンバーである出走登録済チームの一員として、またはパスワードを知っている出走登録済みチームの一員として、またはあなたのチームとして、出走登録することができます。まだチームを作成していない場合、チーム名はデフォルトでは「Team あなたの名前」となります。出走登録の際に、新しいチームを作成することもできます。

チームとしてセッション出走登録したら、あなた自身もセッションへ参加登録するかどうか選択します(走行せずにチームマネジャとして参加する場合はこのオプションを操作することになるでしょう)。他のチームメンバーが参加登録していなければ、セッションが起動するまではチームの出走登録を取りやめることができます(チームメイトによる参加登録を取りやめることはできません)。セッションが起動した後は、自分自身をセッションから退場させることは自由ですし、あなた自身やあなたのチームを別のセッションに出走登録することも自由です。しかし参加中のセッションからチームの出場を取りやめることはできません。

あるセッションに参加登録された 1チーム以外のチームのメンバーになることができます。セッションが起動するまで、セッションに出走登録されたどのチームのメンバーとしてでも出走登録/取りやめ/再登録が可能です。セッションが起動したら登録したチームのメンバーとしてロックされ、スポッターなどのクルーメンバーとしてでも、同じセッションに登録された他のチームに移動することはできません。

チームメンバーはセッション稼働中に参加することができます。チームドライビングセッションから退出することや、他のセッションに参加登録することもできます(チームドライビングセッションを含む)し、それらのセッションを退出してこちらに戻り、再度出走登録することもできます。例えば、耐久チームレースで1時間出走して、そのレースから退出して他のセッションで走行したりログオフして数時間眠ったりした後、また最初のセッションに戻って追加のスティントを走行することもできます。

同じセッションに同時に接続できるチームメンバーは最大 6名です。セッション中にはそれ以上のメンバーが接続したり切断したりできますが、現在はチームメンバーは最大で64名までです。あなたがセッションに入ろうとしたときに、あなたのチームには既に定義された最大ドライバー数だけのドライバーがセッションに接続していた場合、シムを起動する代わりに現在接続中のチームメンバーにあなたがセッションに入ろうとしていることが通知されます。そのセッションから一人以上退出したら、あなたが入るスペースとして接続できるようになります。

セッション中の様々な時間、メンバーがどのような役割を果たせるか。それはメンバーの決定次第です。全てのチームメンバーはライセンスクラスやiRatingといった走行参加条件を満たす必要があります。すべてのチームメンバはクルーチーフとなってガレージでのセットアップやピットストップ中のブラックボックスでの変更を適用したり、ドライバーのためにスポッターを務めることもできます。チームメンバーはセッション中に役割を変更することができるし、同時にひとつ以上の役割をこなすこともできます(ドライバーに対してスポッターとクルーチーフを行う等)。

Session Behavior

レースセッションでは、セッションで定義された最大メンバー数までしか車両に乗り込めません。単独走行の予選セッションでは、ドライブできるのは一人だけです。それ以外のセッションでは、出走条件を満たしているチームメンバーは誰でもドライブすることができます。

単独走行の予選セッションでは、直後に続くレースセッションに向けてただ一人のドライバーだけがチームの予選タイムを記録できます。レースセッションとは別開催となる予選セッションを用いるiRacingシリーズでは、ドライバーの予選タイムをその週の予選タイムを調整するのに用います。

ベストラップを記録するオープン予選セッション(現在はすべてこのタイプ)では、チームのドライバーいずれかによって記録されたファステストラップが、直後に続くレース用のチームの予選タイムとして使用されます。レースとは別に予選セッションが開催されるiRacingシリーズでは、各ドライバーの予選タイムを週の予選タイムを調整するのに用います。

練習走行、予選、ウォームアップ、決勝レース、各セッションを同じドライバーが走行する必要はありません。各セッションは個別に考えられています。

レースとは別開催の予選セッションとなるiRacingオフィシャルシリーズでは、セッションに完全登録(*?)している全てのチームメンバーの誰かによって記録された予選タイムが、チーム予選タイムとしてレースのグリッド位置を確定させるのに使われます。完全登録ではない(レースパネルで “Race in 1:30” タイプのステータスでない*?)チームメンバーによる予選タイムは無視されます。

グリッド位置を決定することになった予選タイムを記録したチームメンバーがレースで出走しなくても問題ありませんが、それを必要とするように設定することもできます。そのドライバーがスターティンググリッドに居ないときは、チームメンバー誰でも、ピットロードに車両を出してスタートを待ち、レースに出走することができます。

Driver Change Requirements In Race Sessions

レースセッションでチームをオフィシャルとして扱われるようにするために、またドライバーがチャンピオンシップポイントを得る資格を獲得できるようにするには、チームはドライバー交代ルールに従う必要があります。現在の選択肢は、「No Rules」か「Drive Your Fair Share」の2つです。

「No Rules」が選択されたときは、何名がドライブするのか、何名がドライブする必要があるのか、といった条件はありません。

「Drive Your Fair Share」ルールなら、定められた数のドライバーがそれぞれ、Fair Shareとなる周回数を走行する必要があります。これを満たせないチームはレース後に失格となります。「Fair Share」は、ラップの均等配分の25%と定義されます。

セッション中は、自分用に計算を行う必要はありません。シムのセッション画面にあるEntriesタブに、各ドライバー個別に n / r(R) という形式で表示されています。

n/r(R)
n: 走行済周回数
r あと何周走行が必要か
(R) セッション中に必要な周回数

チームメンバーがオフィシャルレースに必要な周回数を走行していない場合は赤、各ドライバーがその時点でオフィシャルレースに十分な周回数を走行していれば黄色、その時点で推測できる周回数がオフィシャルレース成立に十分な場合、緑で表示されます。

さらに、F1ブラックボックスにも同じインジケータが表示され、F3ブラックボックスにはシンプルな「DC」インジケータが上記の赤/黄/緑で表示されます。

時間制限されたセッションでは、セッション中のトータル周回数は時間が経過するまで知ることができません。オフィシャルとして各ドライバーに必要となる周回数はセッション中に繰り返し計算して見積もられます。これは推定値であることには留意しておく必要があります。レースの大半がコーションラップで、終盤はグリーンフラッグの下でレースが進行した場合には、ドライバーごとに必要と推定される周回数は増えていくことがあります。ドライバーごとに必要な周回数が決まるまで、最終スティントを走るドライバー交代を待っていてはいけない! 残り周回数が足りなくなってしまいます。

以下にFair share計算例を示します。

チームごとに最低4名のドライバーで100周レースを行う場合、均等に分けると各ドライバー 25周で、各ドライバーの Fair share はその 25% 、7周(0.25 * 25 = 6.25周、切り上げで 7周)となります。最低ドライバー数がレース周回数を越えるレースはどのチームも条件を達成できないのでそんなレースは作成しないように。

そのセッションでドライバー交代要件が満たされたかどうかは、チームが周回を重ねるごとに計算されます。例えば、最低4名のドライバーで100周のレースで50周しか走行できなかった場合、Fair shareは 50/4 * 0.25 = 3.125 で 4周です。これを心に留めてレースストラテジーを決定してください。ほぼ同じ長さのスティントで最小周回数で分割すると、最後から2番目のドライバーがクラッシュして最終ドライバーは1周もできなかったとき、Fair share周回数を走行したドライバーが少なすぎてあなたのチームは失格となります。

最低ドライバー数に付け加えて、セッションには最大ドライバー数の設定もあります。この例で、チームが 6名のメンバーにドライブさせるとき、6名のドライバー全員がオフィシャルでチャンピオンシップポイントも手に入れるには、全員が Fair share 周回数を走行する必要があります。100周を均等割りすると 100/6 = 16.67 で 25% 1の Fair share は 0.25 * 16.67 = 4.17 、つまり 5周。最低ドライバー数を越えてドライバーを投入すれば、各ドライバーに必要な周回数を小さくすることができます。

一人以上のメンバーの走行内容がオフィシャルと見做されない場合でも、チームとしての記録をオフィシャルとすることは可能です。前の例から、100周レースで最低4名のドライバーとしたとき、チームで 6名のドライバーが 30, 20, 20, 20, 6, 4周走行した場合を考えてみます。4周しか走行しなかったドライバーは記録をオフィシャルとできず、ポイントも獲得できませんが、残りの 5名はチームが獲得したポイントを受け取ります。

ドライバー交代のあるオフィシャルセッションでは、チャンピオンシップポイントは車両(チーム)ごとに計算されます。Fair share周回数を走行した各チームメンバーがそれぞれ、チームに与えられたチャンピオンシップポイントを受け取ります。

No Team Championship – Yet

現在はチームチャンピオンシップの概念はありません。

Ratings Adjustments

チームドライビングセッションでは、iRatingの増減はありません。

Safety Rating Adjustments

インシデントポイントと走行距離は各ドライバーごとに記録されます。各ドライバーのSafety Ratingはそれに基づいて算出されます。あるドライバーによってチームが被ったインシデントポイントがチームの他のドライバーに影響するのは、セッションにインシデントポイント制限がある場合で、その制限は、チームの全ドライバーのインシデントポイントの合計で判定されることになります。

Car Number Assignment

セッションにチームが割り当てられた際、カーナンバーがひとつ必要です。番号はiRatingの順に与えられるので、複数のチームがその番号を希望した場合、より高いiRatingを持つチームに希望番号が与えられることになります。
チームのiRatingはドライブするチームメンバー(通常はレースセッションでドライブするメンバーのみ)のiRatingから計算されます。セッション開始時には誰がドライブするのかは不明なので、チームのiRatingはまだ分からず、オープンプラクティスと同じように、カーナンバーは基本的にランダムな順番で配られます。

Changing Drivers

シム内では、チームの車両が利用可能なとき、そのセッションでドライブする資格のある全てのチームメンバーにDriveボタンが表示されます。チームメンバーの誰かが乗り込んだり、誰かがガレージに車両を入れたり、セッションが終了したり、チームが失格になると、メンバーは車両を使用できなくなります。

チームメンバーのライセンスレベルやiRatingがそのセッションの要件に対して不足している場合や、レースや単独走行予選セッションで最大ドライバー制限に達していながら走行しなければならないメンバーが走行していないとき、そのチームメンバーはセッションに対して不適格となります。

任意の時点で誰がドライブすべきかはチームメンバー次第です。Driveボタンを押すことで、車両に乗り込むリクエストが送信されます。他のドライバーよりも早く、リクエストが処理されたら、車両に乗り込むことができます。なお、他のメンバーが車両に乗り込んでいる間/車両から降りるまでは、Driveボタンは無効になっています。

以前のように、トラック上でESCキーを使えば(車両がリセットされて新車でピットへ戻されるかコンディションそのままにピットへ牽引されてくるかには因らず)、車両から降りることができます。車両のリセット操作はこれとほとんど同じですが、ドライバーは車両から降りません。ピットストールで停車中に、ESCキーかリセット操作(認められている場合)を行えば、車両をピットストールに残してドライバーは降車します。必要なら、オーバーヒート防止のためにピットクルーがエンジンを停止させます。

ドライバー交代は、車両がチームのピットストールに停車している間にだけ行えます。ピットストールに戻ってきてドライバーが降車したら、交代するドライバーがDriveボタンをクリックして乗車します。しかし、その交代ドライバーはドライバー交代時間としての30秒間が経過するまではピットからスタートすることはできません。この30秒のドライバー交代タイマーは、車両がピットに戻って停車した時点からカウントダウンを始めるため、交代前のドライバーが早く降車しなければと急いだり、交代ドライバーが早く乗車しなければと急ぐ必要はありません。ピット作業が行われていない間もカウントダウンは継続されますが、車両の牽引時間やペナルティ消化中はカウントダウンされません。

新車状態に戻せるときには、Driveボタンの下にRequest New Carボタンが表示され、これを押すとピットストールの車両が新車状態になります。

通常はドライバー自身で牽引車を呼んだり降車したりできるべきですが、ドライバー以外もその操作を行えます。チームの車両がトラック上で停止している場合には、チームメンバー全員にDriveボタンの代わりにReturn to PitまたはTow Carボタンが表示され、メンバーの誰でもがそのリクエストを送信できます(ドライバーがESCキーやリセット操作を行うのと同様)。また、チームの車両がドライバーを乗せてピットストールに停車している際には、ドライバーを降車させるRemove Driverボタンが表示されます(ドライバーがESCキーやリセット操作を行うのと同様)。なお、車両が停止してから 5秒経過するまでは、チームメイトがこれらのボタンを押せるようにはなりません。これらはドライバーが操作できなくなった場合にチームがリカバリーするために用意されました。

車両に変更を加えることができるように、チームメンバーは誰でも、ドライバーなしでピットストールに停車している車両をガレージへ移動させることができます。ガレージで変更が加えられたかどうかに関係なく、次のドライバーがDriveボタンを押して新車がトラックに置かれるまで、車両はトラック上からは取り除かれます。

Custom Paint Jobs

こちらのトピックも参照してください: http://members.iracing.com/jforum/posts/list/2219.page
*iRJA内ではこちらをどうぞ: http://www.shupop.com/iracing/start-your-engines/paint/

ユーザー定義のカスタムペイントは、ユーザー個別の CustomerID をファイル名に含んでいます。チームドライビングセッションでは、誰もがチームメンバーとして登録され、チームには個別の TeamID が割り当てられます。チームのカスタムペイントは、ファイル名の CustomerID の代わりに、 「team_#」(#は TeamID)を使います。

例えば、CustomerID が 10051 の場合、あなたのカスタムペイントファイルは 10051.tga となります。

TeamID が 10943 の場合、チーム用のカスタムペイントファイルは team_10943.tga となります。

訳注:より現実的には car_team_10943.tga, car_team_decal_10943.tga, suit_team_10943.tga, helmet_team_10943.tga となります。

Racing Radio (Voice Chat)

レース中に使える無線がチームドライビングをサポートするようにアップデートされました。

@drivers チャンネルは、車両をドライブ中の人々からしか送信できません。

コミュニケーションを容易にするため、新しく @allteams チャンネルが追加されました。チームメンバー誰でもがこのチャンネルに送信できます。これは最もパブリックなチャンネルです。

無線でスクリプトをサポートするようになりました。2014シーズン4ビルド以降にアップデートして最初にシムを起動したとき、%Document%\iRacing フォルダに、scripts サブフォルダが作成され、さらにその中に radio フォルダが作成されます。どのようにデフォルトのスクリプトをカスタマイズするのか詳細は readme.txt に記されています。

簡単に言えば、特定のアクションが実行されたときにスクリプトが実行されます(シムの起動時、乗車/降車時、スポッティング開始/終了時)。このスクリプトで、チャンネルの追加/削除、スキャンのon/off、全チャンネルまたは指定チャンネルのミュート/アンミュート、トランスミッタのチャンネルセット、といった無線の設定を行うこともできます。例えば、ドライビング開始と共に集中のために @allteams チャンネルをミュートする、といったことが行えます。

スクリプトのグローバルセットに加えて、TeamID を使ってチームごとのスクリプトを追加することもできます。両方に同じアクションが存在する場合には、グローバルスクリプトが最初で、次いでチームスクリプト、と両方が処理されます。

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