Release Notes
2025 シーズン 4 ビルドのリリースノートを和訳して紹介します。
記事に誤字・間違いなど見つけたら教えてくださいね。
長くなるので 4本の記事に分けます。ひとまずハイライトのみ記載して、後日、リリースノート本文の和訳を追記・公開予定。
2025s4 リリースノート:
- 2025s4 リリースノート – ハイライト, iRacing (UI)
- 2025s4 リリースノート – Simulation<<<イマココ
- 2025s4 リリースノート – Cars
- 2025s4 リリースノート – Tracks
SIMULATION:
User Interface
- 新シム UI の登場です!
- 新シム UI は完全な再設計で再構築されたシム内のユーザーインターフェースで、強力な最新テクノロジーと新しいフレームワークでゼロから開発されました。
- 初期体験が使い慣れた方法で機能するように造られながら、最新のレンダリング機能で実現された真新しい外観によって複数の機能向上を果たしています:
- ブラックボックス: 最小化と拡張表示を備えています。Relative と Standings ボックスには表示データの追加があります。
- オプション画面: 大幅に再編され、Replay および Driving グラフィックオプションが統合されました。左側にクリック可能な目次、右側に設定に関する詳細情報を追加しました。
- Alt-K (UI 要素の移動): Alt + K を押して要素を移動するとき、移動可能な要素すべてを表示するトグルスイッチが表示されるので、通常はアクティブ化されたときにだけ表示される要素(フラッグやペナルティ通知など)を簡単に視覚化できるようになりました。
- バーチャルミラーサイズ: Alt + K で UI 要素移動モードに入ると、バーチャルミラーのサイズをドロップダウンで選択できるようになりました。
- リアルタイムクロック: あなたのローカル時間が F1 メニューとオプションの専用ウィジェットで表示されるようになりました。ウィジェットは Settings – Interface タブ – On-Screen Displays セクションで表示切替できます(Real Time Clock)。
- カメラツール: セッション画面に用意された専用のボタンからカメラツールを起動できるようになりました。ツール自体のデザインもより論理的に更新されました。これまでのカメラツール起動用の Ctrl-F12 のキー割り当ても引き続き使用できます。
- ツールチップ: ほとんどのコントロールにマウスを合わせるとツールチップが表示されるようになりました。
- UI スケールと不透明度について、レイアウト編集中に、または Interface タブ – Scaling & Opacity セクションで、調整できるようになりました。
- ウィジェット: シンプルなチェックボックスで表示を切り替えできます。変更を元に戻すリセットボタンも使えます。また、UI 編集モードを見つけやすくなり、設定を始めるのに役立つボタンをいくつか用意しました。
- 新シム UI の将来を大変楽しみにしており、皆さんからのフィードバックをお待ちしております。新機能のご要望、今後の進化についてなどぜひお寄せください。何か問題が発生した場合にも、ぜひご意見をお寄せください。これらのために新シム UI のフィードバック用の新しいフォーラムを用意しました:
Physics
- iRacing 車両に搭載されているハイブリッドシステムを刷新しました。これは、車両パワーユニットのコード開発方法の改善です。各車両タイプにおける具体的な内容については、車両開発マネージャーによるこちらの投稿をご覧ください:
Race Control
- ピットスタート時のスタートディレイが 3秒拡大されました。
- ペースカーのピット出口速度と車列/フィールドをピックアップするタイミングが改善されました。
- コーション時にラップリーダーがラップの早い段階にいた場合にはペースカーが早めにピットから出るようになりました。
- 「!remove …」は、1人だけをイベントから削除するためのチャットコマンドです。
- 車両にドライバーが 1人しか登録されていない場合には、車両番号「N」を利用した「!remove #N」コマンドも使えるようになりました。このコマンドで、チーム唯一のドライバーがイベントから削除されます。
Dynamic Track Model
- 最初のセッションが始まる前にコース上でシミュレートされる天候と時間の効果を改善して、より正確にステージが設定されます。
- 一部の未舗装部分で舗装部分と著しく異なる路面温度となる可能性がある問題を修正しました。
AI Racing
- AI ドライバーが新しい車両を運転できるようになりました:
- Aston Martin Vantage GT3 EVO
- Ford Mustang GT4
- NASCAR Gen 4 Chevrolet Monte Carlo – 2003
- NASCAR Gen 4 Ford Taurus – 2003
- AI ドライバーが新しいコースでレースできるようになりました:
- Autódromo Hermanos Rodríguez (Mexico City) – 全レイアウト
- Charlotte Motor Speedway – ダート以外 (トレーニングしなおしました)
- Circuit of the Americas – NASCAR West
- North Wilkesboro Speedway – Oval
- Sonoma Raceway – NINE non-Dirt configs (トレーニングしなおしました)
- World Wide Technology Raceway (Gateway) – Oval (トレーニングしなおしました)
- 今季の AI ドライバーシーズンカリキュラム:
- コースリフレッシュ – 知ってると思っていることを再トレーニング
- 地質学101: ダート識別セミナー
- AI ドライバーが以下の車両でレーシングスキルを向上させました:
- <Car Class> GT3 Class Cars
- <Car Class> GT4 Class Cars
- <Car Class> GTP Class Cars
- Ferrari 499P
- Super Formula Lights
- AI ドライバーが以下のレイアウトでレーシングスキルを向上させました:
- Bristol Motor Speedway – Dual Pit Roads, Single Pit Road
- Chicago Street Course – 2023 Cup
- Daytona International Speedway – Moto, NASCAR Road, Road Course
- Dover International Speedway
- Las Vegas Motor Speedway – Oval
- Oulton Park Circuit – 全レイアウト
- Rockingham Motor Speedway – Oval
- Texas Motor Speedway – Oval
- Watkins Glen International – 全レイアウト
- Adaptive AI Racing について、以下の調整を行いました:
- シングルクラスイベントで、Adaptive AI チャレンジスキルの分布と変化率を調整しました。
- Adaptive AI ドライバーは通常、少しチャレンジングなものになります。
- 以下の AI システムの問題を修正しました:
- マルチプレイヤーセッションで、セッションに遅く参加すると正しく出走登録されないという Adaptive AI の問題を修正しました。
- AI ドライバーのグラベルや泥道の不完全なハンドリングによってクラッシュする可能性のあった問題を修正しました。
- AI がドライブする Lotus 49 で、ジャンプなどで車両が地面から離れるたびにノーズに行き過ぎた重力がかかる問題を修正しました。
Damage Model
- 擦り傷テクスチャが出現するダメージしきい値を調整しました。
Graphics
- 「XR_EXT_eye_gaze_interaction」拡張をサポートする OpenXR VR デバイスで、ダイナミック・フォビエイテッド・レンダリングのサポートを追加しました。関連する新設定 2つ、「Allow Eye Tracking」と「Show Eye Tracking」が追加されました。フォビエイテッド・レンダリングには nVidia RTX2000 シリーズ以上の GPU が必要です。
- ダイナミック・フォビエイテッド・レンダリングでは両目を低解像度でレンダリングし、両目が見ていると検出された箇所に高解像度のインセットを描画します。端の方は低解像度で処理され、実際に見ている箇所はより高解像度で描画されます。
- 重要: SteamVR ランタイムは一部の HMD でアイトラッキングを適切にサポートしていません。これらのヘッドセットでより良い結果を得るためにはたとえば Pimax/Varjo OpenXR ランタイムを選択する必要があります。
- すべての VR ヘッドセット/ランタイムがこの機能をサポートしているわけではありません。ハードウェア仕様を確認してください。
- テクスチャ圧縮アルゴリズムをアップデートして、シム全体でより高品質のビジュアルと、よりよい GPU パフォーマンス、少し短い読み込み時間を実現しました。
既知の問題:
2025 シーズン 4 ビルドの初期リリースではアイトラッキング アルゴリズムが Y軸で反転処理を行っている問題が確認されました。視線を追随して解像度向上するはずが上を向くと下へ、下を向くと上へと移動するので、視線追跡のフォビエイテッド・レンダリングを有効にしていると鮮明な描画がされずにぼやけた描画となってしまいます。修正がリリースされるまではアイトラッキングは無効にして、固定のフォビエイテッド・レンダリング (Options > Display > VR) を使用することを推奨します。
Audio
- マイクオフセットを調整できる新しいカメラツールが追加されました。
- カメラツールのリスナーコントロールの制限が調整されました。
Spotter
- 新メッセージが追加されました: “Pitting now for fuel will get us to the end of the race.”
- Time Trials 用にスポッターメッセージが追加されました:
- “You need to complete X laps for this Time Trial.”
- “You had an incident. Your lap count has been reset.”
- “You’ve completed the laps needed for this Time Trial.”
- スポッターメッセージのバリエーションを追加しました:
- “We need more laps for fuel data.”
- “We’ve got good fuel data.”
- “You have enough fuel to finish the race.”
- “Remember, you need to pit for more fuel.”
- 燃料関連のスポッターメッセージは Time Trials では再生されなくなりました。
- イタリア語スポッターパックがアップデートされました。
- スペイン語スポッターパックがアップデートされました。
- ポルトガル語スポッターパックがアップデートされました。
Controls
- フォースフィードバックについて、360Hz フォースフィードバックチャネルで発生する可聴ノイズを削減するため、ランブルストリップのプロファイルをソフトにしました。
- Logitech G27 のデッドゾーンを調整しました。
- Fanatec API が最新版にアップデートされました。一部のユーザに稀に発生するランダムなロックアップが修正されます。
- app.ini ファイルに新しい設定 [TrueForce] trueForceSetGain= 1 が追加されました。
- この設定はシム起動時に TrueForce ゲインが 100% に自動設定されるのを無効化します。ビルトイン TrueForce ゲインホットキーではなく、ホイールチューニングメニューで TrueForce のフィーリングを調整するユーザーにとって役立ちます。
- Moza API をアップデートしました。一定時間経過するとホイールが反応しなくなる問題が修正されました。
Auto-Fuel
- システムが無効化されていても Auto Fuel が値をそっと変更してしまう可能性がある問題を修正しました。
Replays
- チェイスカメラアングルを少し低くしました。アスペクトレシオがワイドな場合の視認性が改善されます。
- リプレイを保存しようとするとときどきシムがクラッシュすることがある問題を修正しました。
Active Reset
- Active Reset がときどきコースカットのスローダウンペナルティを引き起こす問題を修正しました。
Telemetry
- 2つのブーリアン変数「PitRepairNeeded」と「PitOptRepairNeeded」が追加され、車両がダメージを負って必須またはオプションのリペアが必要な状態になると True を返します。
Sporting Code
- iRacing スポーティングコード/公式競技規則にちょっとした変更が加えられました:
- トラックデブリはイエローフラッグの対象として記載されるようになりました。
- 接続性ブラックフラッグに関する情報が追加されました。
2025s4 リリースノート:
Comments