Cat Herder

Steve Myersの新しいCat Herderブログがきました。
http://www.iracing.com/a-day-in-the-life-of-a-cat-herder-xvi/
久しぶりですね! 前回(2011年3月)からおよそ 1年半ぶり、というか気まぐれを思い出したのでしょうか :p

Steve Myersは主にライセンス関連を担当している製作責任者兼上級副社長であり、今回のようにブログ形式だったり、最近はツイッター @iRacingMyersでも、開発や契約の状況を発信してくれています。iRJAでも、@iRacingJAからRTしたり、拾えた情報を日本語でお伝えしたりしています。

さて、今回はどのような情報を伝えてくれているのでしょうか。
以下、日本語で書き出してみます。

New Tracks

  • カムバックしたプロジェクト: Interlagosのスキャンデータを契約した。まだデータは手元に届いていないが、確実に進んでいる。
  • iRacingメンバーFrederic Jayに感謝を。彼がMontreal市との対話を復活させてくれたので、Circuit Gilles-Villeneuveを製作します、と言えるまでになりました。

NASCAR makes

「他メーカのNASCARマシンはいつ?」というのをよく聞かれます。そう、新しいFord FusionMustangをサインしたことを発表します。それと、SSCamaroのライセンスも追加できるよう働いています。そしてToyotaにも働きかけていますが、まだ語れるものはありません。これらのマシンを2013年シーズンに準備することを目標に、できる全てのことを行っていますが、率直に言って、世界的情勢からも、それらはまだまだ変動的です。

NASCAR Tracks

NASCARに関しては、Kansasを今秋スキャンする予定で、これでメジャーどころがすべて揃います。Cupシリーズのトラック一覧を埋めるべく、西部カリフォルニアへAuto Club Speedwayにもスキャンに行きます。データを持ってカリフォルニアから戻ったあと、このスピードウェイはロードコースに再整備されます…

BMW Cars

しばらくの間、BMWとの対話を持っています。いくつかのマシンをサービスに組み込みたいと思っていますが、まず最初の契約書の写しが私のデスクにあります。慎重で楽観的だけれども、まだ何も言うことはできません。ちょっとまだ消化不良です…

Aussie Tracks

以前、秋にBathurstをスキャンするとアナウンスしました。少なくとももうひとつは、トラックをスキャンしたいと考えていますが、その候補の決定にはオージーに良い働きを期待しています。このトピックについてどのスレッドでもそれぞれの好みのローカルトラックについて書かれていますが、私はまだ「Bathurstに続くベスト」がどれか、困惑しています。

Upcoming Contents

Tracks

iRacingメンバーからの質問の80%が、いつ、どのマシン/トラックがリリースされるのか、だと思う。現在の開発スケジュールはこうです。次にリリースされるのはZolder。その次に、Oran Park、Rockinghamをシーズン4ビルドに合わせてリリースすることを考えているので、それは10月の終わりということになるでしょう。

Zolder

Oran Park

Cars

マシンについては、次のビルド用に、Lotus 79、Sprint Car、Silver CrownのNTMについて働いている。完成時期はまだ未定ながら、開発中のMcLaren MP-4 GT3とLotus 49が次にリリースされるマシンとなる見込みです。


Ruf Rt12Rについても、いつ製作するのかなど質問をたくさんもらっているが、現在はまだマシンのデータを収集するプロセスにある。Rufのマシン自体がレアなため、データを得ること自体が非常に問題となっています。水曜日に宝くじで $305,000,000 を当てて1台購入することができればコミュニティのために解剖できるんですが。

Engineering Staffs

エンジニアリング面に移ろう。30人以上の候補から新しいエンジニアを雇用することができました。2週間後に働き始める彼を、コリジョンモデルとダメージモデルを向上するプロジェクトに投入します。これらは長期プロジェクトとなりますが、彼の経験が豊富な領域でもあります。

Team Racing

我々が予想していたよりもかなり長期となったプロジェクト、チームレーシング。このプロジェクトは再構築の連続です。ビルドに組み込まれないままの作業がたくさんありました。先週これをようやく完了し、次期ビルドにライブスポッターを組み込もうとしています。ドライバー交代やクルーチーフもシーズン1ビルドに組み込めるとよいのですが、それは楽観的かもしれません。

Webチームはチームレーシングを組み込むためにハードワークが必要ですが、人気のあるリーグレーシングに関しても作業を継続する必要があります。多くのフィードバックやリクエストから、次期ビルドに含めるべきいくつかの機能を得ています。

x64

もうひとつの長期プロジェクトの64ビット対応は、その完成が近づいています。
64ビットプロセッサーにネイティブ対応するコンバートは、技術的に多くのオプションをもたらします。特にDirectX 11対応についてあげられますが、グラフィックエンジン全体をDirectX 11対応とするのはとても大きなプロジェクトであり、現在のDirectX 9ベースのグラフィックエンジンでも既に改良に取り組んでいます。シャドウボリュームでの実行部のシャドウマップへの置き換えが計画通り進めば、グラフィックは素晴らしく向上するでしょう。

Polymer Physics

長期プロジェクトについて話題を続ければ、Dave(David Kaemmer, CEO)は、これもまた数え切れない数式の世界である、Michael RubinsteinとRalph H. Colbyの”Polymer Physics”に深く深く入っていってます。Daveは物理的に人間を四次元方程式に変更できる可能性を検討する社会実験にも実際に参加しているのだと思います。

N5TM

Daveはタイヤモデルの次の進歩(N5TMと彼は呼んでいます)も進捗させています。そう、今のタイヤは冷えているときに速すぎることは彼も認識しています。これまでのモデルの進捗をもとに、N5TMではこれを解決できると楽観しています。以前のNTMでの繰り返しで、準備ができ次第、少数のマシンごとにロールアウトしていくでしょう。

Sound Engine

長期間のオーバーホールにあるプロジェクトのひとつに、サウンドエンジンがあります。サウンドエンジン全体を、DirectSoundから、Windows Vista/7で有効なXAudio2フレームワークに移行するために広範囲な改正を行っており、FModは次のビルドでなくなります。このプロジェクトは新しい機能と新しいサウンドを追加する土台となるものです。

Others

数ヶ月と見込んでいる短期間の項目もたくさんあります。それらは簡単ということではありませんが、1年は掛からないと思っているものです。

例えば、McLarenとRufに必要なターボエンジンのモデルに着手しています。Rufを後輪駆動と四輪駆動の両方を製作できるよう、四輪駆動モデルについても進行しています。

ロードコースではS/Fライン以外にもフラッグマーシャルを置く作業も継続されます。フロントウインドウにたまる土埃やオイル、エキゾーストのバックファイアを追加することも検討したいと考えています。時間変化の追加も始めたいと考えていますが、それはDirectX 11に移行した後の、かなりの長期に渡るプロジェクトとなるでしょう。

最新ビルドではガレージ画面にマウスオーバーヘルプがオーバルマシンに追加されました。ロードカーのガレージでも同様に追加するように作業中です。