iRacing World Cup

iRacing ワールドカップは、メンバーの所属地域によって分けられたクラブごとのチームとして、ロード/オーバルで設定された車両・コースで団体戦を行うオフィシャルイベントとして始まりました。

現在では iRacing オフィシャルを離れてメンバー有志運営による非オフィシャルなイベントとなっていますが、今回はクラブよりも小さな単位、国ごとに出場ドライバーが集まれば国での出場とする、というルールとされていました。

これは日本チームとして出場したい!と声を掛けてみましたが、開催されるレースの時刻や所有コンテンツの関係もあってなかなか人数が集まりません。それでもロード/オーバル共になんとか日本チームとして第1ラウンドを通過。この週末、決勝トーナメントでベスト 4 を決定するノックアウトラウンドへ出場しました。

決勝トーナメント ノックアウトラウンドでは、ロード/オーバル共に 2レース目リバースグリッドでコーションなしの短いレースを 2本、それぞれ 10 位までに与えられるポイントの合計で競うイベント形式で行われました。また、どのレースにも 1回のピットストップが義務付けられています。

ロード (Lotus 79 @ ブランズハッチ)

ロータス 79は’70年代終盤のF1マシンです。大パワーのグラウンドエフェクトカーを、マニュアルトランスミッションで操ります。そして舞台は英国ブランズハッチ。高低差やカントの大きなサーキットで、空を飛びそうな勢いで森を駆け抜けます。

初戦はベスト 8 を掛けた一戦です。懸念してはいましたが、出場ドライバーがあるものの国や地域単位で10名揃わず急編成された Europe チームのドライバーが揃いません! わずか 1名のドライバーを相手に取り囲む格好に。レース前から日本チームの勝利が決まってしまいました。

スケジュールが詰まっているので休憩する暇はありません。すでに第2戦のフリー走行は始まっています。

第2戦の相手は Finland 、とてもチームとしてまとまっていて、車体カラーを揃えていたりさすがの強豪です。予選ラウンドも 1位通過のフライングフィン相手に、最初から勝てる気がしません… 彼らの車はセットアップにもうまく行っているようでスピードに大きな差があり、チーム力の違いを見せつけられる結果となりました。

Finland 200点 – 日本 42点

この第2戦はiRacing eSports Networkでインターネット中継され、アーカイブを観ることができます。

https://www.youtube.com/watch?v=afiFSB-yJjg&t=12m40s
12:40 レース1グリッド紹介
30:59 レース2グリッド紹介

オーバル (NASCARトラック @ ミシガン)

メジャーな 2マイルDシェイプオーバルを舞台としますが、ノーコーション 20周でピットストップ必須、というちょっと変則ルールで行われました。

摩耗したタイヤではピットへの減速と再加速に困難さが加わるので、ピットには早めに入りたいものの、密集してレーシングスピードで走る集団から抜け出してピットに入るのは難しい部分もあり、状況を見ながらとなる場面や、またはそういった状況を作っていく戦略がありそうです。
なお、ロスタイムを新タイヤのゲインでまかなえないため、このレースではタイヤ交換は行わない作戦となります。

初戦はロード同様、人数の揃わない Europe チームが相手で第2戦へ駒を進めることに。こちらも休憩している時間はありませんので急いで新しいセッションへ入りなおします(入場パスワードが提供されるまでに時間も掛かってしまいました)。

自分たちのセットアップに自信も持っていたので、ベスト 4 は狙えると考えていたのですが、蓋を開けてびっくり、第2戦の相手 UK&I クラブ(イギリス+アイルランド)もかなりのスピードです!予選上位に食い込んだり熱いバトルもあったりと各日本チームドライバーの活躍もありましたが、不運な事故もあって一歩及ばず。惜しくも敗れてしまいましたが、あと少しでベスト 4 に手が届きそうでした。

UK&I 138点 – 日本 104点

こちらも第2戦はiRacing eSports Networkでインターネット中継され、アーカイブを観ることができます。

https://www.youtube.com/watch?v=IOl8iApfTuE&t=11m41s
11:41 レース1グリッド紹介
30:47 レース2グリッド紹介(ROWナンバー誤りあり)

ワールドカップ Final 4

ノックアウトラウンドは全レースが終了、日本チームは惜しくもベスト 8 までで敗退してしまいましたが、ベスト 4 クラブが出揃いました。

ロード ベスト 4 は Finland 、Canada 、UK&I 、DE-AT-CH(ドイツ/オーストリア/スイス) 。
オーバル ベスト 4 は Finland 、Canada 、NewYork 、UK&I 。

Finland 、Canada 、UK&I 、DE-AT-CH は以前からワールドカップにも精力的に参加している強豪、そこにアメリカから New York が単独で割り込んだ格好でしょうか。

トップ 4 チームによる準決勝・決勝は来週末、日本時間では 11/18(日)、オーバル準決勝が AM 1時、オーバル決勝が AM 3時、ロード準決勝が AM 4時、ロード決勝が AM 6時 開始となっており、それぞれ iRacing eSports Network でインターネット中継される見込みです。

ROAD

OVAL

(… 時刻見て勝ち進まなくてよかったと思った?)

ワールドカップは概ね 1年に 1回開催されているようです。今回のノックアウトラウンドはインターネットでリアルタイム中継され、それを観戦された方から「次は自分も!」との声も上がっている様子。将来が楽しみですね!