iRacing.com の各走行セッションについて

各セッションとも、レースウィーク中に何度も走行することができます。

2017/11/29追記: 2018年シーズン 1 より実装されるヒート制レースについて、リリースされたドキュメントを和訳してこちらに掲載しました
www.shupop.com/iracing/2017/11/29/iracing-documents-heat-racing/

Test Session

テストセッションは単独で走行する非公式セッションです。公式練習走行セッションのオープンプラクティスという呼称に対して、こちらは単独プラクティスセッションと言っていいでしょう。ドライバー自身のコンピュータローカルでの走行となり、インターネット接続トラフィックの影響を受けません。ラップタイムはオフィシャルな記録として反映されないし、インシデントもカウントされません。でも各種Ratingも上がりません。まずはこのテストセッションでコースに慣れましょう。いつでも、走行可能です。

Practice Session

プラクティスセッションは通常30分間の公式練習走行セッションで、セッションに参加しているドライバー全員が同じトラック上を走行します。トラフィックの中での走り方を練習してください。このセッションでは、ラップタイムやインシデントが公式に記録されます。インシデントはSafety Ratingを下げたりさらにはライセンスを格下げされる要因にもなるものですが、プラクティスセッションでは重み付けがゼロとなっているので、実際にはSafety Ratingには作用しません。なお、プラクティスセッションは数分ごとに始まる複数のセッションが並行して開催されています。

よくあるレースシミュレーションでやるように、走行を終えた後にコースをはずれて停車すると、コースオフのインシデントを受けてしまいますので注意が必要です(前述のとおり、実際には、プラクティスセッションではインシデントがSafety Ratingに影響しません)。また、参加者が操っている他の車両の邪魔にならないよう、コース上の安全な箇所で停車するか、ピットに戻ってから停車しましょう。

プラクティスセッションはピットストール(各車に割り当てられるピット区画)からのスタートとなります。走行を始めようとするマシンはピットストールに出現するわけですから、接触事故を避けるために自分以外のピットストールを通り抜けてはいけません(実際には、ピットストールでは車両同士の接触判定はありませんが、ちょっとずれていて接触、という可能性もなくはないので十分気をつけましょう ※ピットレーン自体は接触判定あり)。

ピットレーンの入り口には黄色出口には緑のカラーコーンが置かれており、この間は速度制限区間となっています。速度違反にはブラックフラッグが振られます。速度違反によるペナルティはストップ&ゴーペナルティをピットで消化すればクリアされます。現在のビルドでは、ピット速度リミッターが搭載されたレースマシンもありますが、Rookieクラスのマシンには搭載されていません。

F3キーを押すと、自分を基点として前後のドライバーがどれくらいの位置を走行しているかが秒数で表示されるので、この情報を参考にして誰かの前に突然出ていく、なんてことがないようにしましょう。

下図はレース中にF3キーを押して右下にRelative表示したものですが、プラクティス中でも同様の情報が表示されます。
この画面を使えば、ピットストールからも、各車のトラック上の相対位置を確認することができます。

Qualify Session

※2017/03/31 追記: 現在主流のレースセッション直前に予選が行われるシリーズでは、レースセッションへの出走登録を行うとまずはプラクティスセッションに割り当てられます。プラクティスセッションにおいてレース開始時刻が近づくと、シム画面右上に RACE ボタンが表示され、レースセッションへと進み、ここで iRating などによるセッションスプリットが行われます。レースセッションは Join 待ちの Warm Up 時間の後、予選、レース、と進行します。

※2016/09/21 追記: 現在は、通常のオフィシャルシリーズではレースセッション前の予選を用いるシリーズがほとんどで、リアルレースイベントに合わせて開催されるスペシャルイベントなどでのみ、予選セッションが単独で開催されています。

※2015/04/05 追記: レースセッション内で最初に(レースセッション直前に)予選を行ってそのレースの予選グリッドを決定するケースも出てきました。以下は予選セッションを別途開催するシリーズでの説明となっています。
参考: www.shupop.com/iracing/2015/04/05/integrated-qualify/

予選セッションはその週の予選通過順位を決めるためのものです。レースウィーク中には予選セッションを何回でも走ることができます。この予選走行でのベストタイムによってレースセッションに参加したドライバーのスタート順が決定されます。

ロードレースの予選セッションは通常20分間で、そのセッションに参加しているドライバー達と一緒にトラック上を走行することになります。オーバルレースの予選セッションは同時にセッションに参加しているドライバーが居ても走行時に他車は表示されず、1台で走行する周回数が制限された予選セッションとなり、例えばセッションで4周走行した中のベストタイムが採用されます。

なお、予選セッションを走行した際のそのセッション内順位は、直接レースでのグリッドとなりません。同じレースセッションに出走したドライバーが記録していた予選タイムを比較して、スタート順が決定されます。例えば、予選セッションで5番手であったとしても、レースセッションではポールポジション、ということもあるのです。

予選セッションもピットストールからのスタートとなります。ピットレーンの速度違反にはブラックフラッグが振られます。ブラックフラッグはストップ&ゴーペナルティをピットで消化すればクリアされます。

もちろんこのセッションもインシデントが公式に記録されます。予選セッションでのインシデント重み付けはゼロではありませんから、このセッションでのインシデントはSafety Ratingを下げたりさらにはライセンスを格下げされる直接的要因になります。

Race Session

※2017/03/31 追記: 現在主流のレースセッション直前に予選が行われるシリーズでは、レースセッションへの出走登録を行うとまずはプラクティスセッションに割り当てられます。プラクティスセッションにおいてレース開始時刻が近づくと、シム画面右上に RACE ボタンが表示され、レースセッションへと進み、ここで iRating などによるセッションスプリットが行われます。レースセッションは Join 待ちの Warm Up 時間の後、予選、レース、と進行します。

レースセッションは通常5分のウォームアップ走行から始まります。ウォームアップはピットストールからのスタートとなるので、他のピットストールを通り抜けないようにしましょう。また、ピットレーン速度制限に違反すると、ブラックフラッグを受けることになります。F3キーを使って、各車との間合いをはかってコースに向かいましょう。

ウォームアップの後に、レースが始まるので60秒のうちにGridボタンをクリックしてスタート位置に向かいます。ロードレースではスターティンググリッドからシグナルによるスタンディングスタート、オーバルレースではペースカー先導の2列縦隊でのフォーメーションラップからグリーンフラッグでのローリングスタート、となります(現在ではロードレースでもローリングスタートが採用されているシリーズもあります)。なお、ローリングスタートでフォーメーションラップを丸々1周しないように設定されているサーキットもあるようです。

スタンディングスタートでは、シグナルは赤色点灯から緑色点灯に変化した時点でレーススタートとなります。これ以前にグリッド上を動くとフライングとしてブラックフラッグを受けることとなります。
ローリングスタートでは、スタート/フィニッシュライン(S/Fライン)より手前で同じサイドのマシンを左側から追い越してはいけません。追い越してしまった場合にはストップ&ゴーペナルティのブラックフラッグを受けることになります。

スタート順は予選セッションの順位によって決定されますが、予選セッションの走行は必須ではありません。予選セッションを走行していないドライバーのスタート位置は後方となり、予選セッションを走っていないドライバー同士はiRatingによって順番が決定されます。

ブラックフラッグを受けた場合、ピットストールで一旦停止する、ピットロードを制限速度で通過するなど、画面表示にしたがえばそのペナルティを消化することができます。なお、ブラックフラッグを受けてから4周のうちにペナルティを消化しない場合、失格となります(何に違反したかによってペナルティ内容は異なることがあります)。

マシンにダメージを負った場合、そのレースセッション中に2回まで、ダメージを修復/リセットすることができます(ピットに戻ってピットストールで一旦 Quitした後に走行を再開するか、Shift + Rキー。ただしクラスC以上のレースでは、通常リセットは使えません)。また、2011 season 1 ビルドより、ピットでのマシン修復作業が行えるようになる見込みです。

レースセッションではもちろんインシデントが公式に記録されます。インシデントはSafety Ratingを下げたりさらにはライセンスを格下げされる要因になります。

シリーズごとに定められたレースの長さや最低出走ドライバー数を満たしていなければ、そのレース結果がオフィシャルなものとみなされません。リザルトがオフィシャル扱いになるためのガイドラインはライセンスクラスの項を参照してください。

レースウィーク中は何度もレースに出走することができます。各レースでの獲得ポイントはそれぞれのレースごとに計算され、最終的にはその平均値がレースウィークでのポイントとして算出されます。

Time Trial Session

タイムトライアルセッションは単独走行でラップタイムでttRatingが決定されるセッションです。四輪すべてがコースからはずれたり、スピンしたり、バリアに接触したりするとラップはカウントされません。レーストラックごとに定められた、連続したインシデントなしの周回が必要で、ベストタイムと平均タイムが記録されます。例えばLime Rock Parkでは、連続した8周分のタイムが必要です。

Time Trial Sessionはピット出口前からのスタートとなります。ピットレーン速度制限に違反すると、ブラックフラッグを受けることになります。ブラックフラッグを受けてしまった場合、ピットストールでのストップ&ゴーでペナルティを消化してください。

このセッションでもインシデントが記録されます。インシデントはSafety Ratingに影響します。

タイムトライアルセッションも、レースウィーク中に何度も走行することができます。

※BETA UIからのみ参加できる、純粋なラップタイム競争のコンペティションであるタイムアタックとは異なります。

各セッションへの出走登録

各セッションにはセッション開始前に出走登録が必要です。

  1. Event Type 列で、各セッションがレースセッションなのかPracticeのみのセッションかを判別できます。
  2. セッションによってはどこの国のサーバーファームで実行されているセッションか表示されるので、近いサーバーを選ぶこともできます。
  3. 各セッションのRegisterボタンをクリックして、出走登録します。
  4. Registerボタンの右側をクリックすると、Watch を選択して観戦用に入場登録することもできます。
  5. すでにレースがスタートしたセッションには、出走登録できません。
  6. ヘルメットアイコンの数字で、そのセッションに出走登録している人数(退室済の人数も含む)が表示されます。
  7. 出走登録できるのは一度にひとつだけです。次の出走を登録する場合、現在の出走登録をキャンセルしてから出走登録する必要があります。

セッション開始2分前までなら、いつでもペナルティなしで出走を取り消すことができます。出走登録したまま走行しなかった場合、レース結果では最後尾扱いとなり、獲得ポイントとしてゼロが計上され、iRating もその最後尾フィニッシュを反映して更新されます。

なお、右下の Go Racing をクリックしてどのタイプのセッションに出走登録するか選択することもできます。ここからそのセッションと同じ設定で Test Drive を起動することもできます。また、Time Trial セッションを起動するのもここから行います。

レースセッションの分割

もしレースセッションに出走登録したドライバーが多かった場合、分割開催となることがあります。出走組の分割規則は前述のとうり、各ドライバーのiRating によって行われます。FIRSTでは同レベルのスキルのドライバー同士でレースさせようと考えているので、セッション分割の基本要素はiRatingです。そしてもうひとつの要因としてインターネット接続状況(レイテンシ)も加味されます。

分割された場合どの組にアサインされるかはiRatingによって自動的に決定されるため、参加者サイドではこれについてすることは何もありません。セッションに実際に参加するまでは誰と一緒に走行することになるのか知ることもできません。自動的にレース開催組に導かれた後、ENTRIESタブを開いて初めて、そのセッションに誰が居るのかを知ることができます。


関連: